書評

「『神トーク「伝え方しだい」で人生は思い通り』を読んでみた感想!仕事で、プライベートで、人間関係に悩む人にオススメの本!」

「『神トーク「伝え方しだい」で人生は思い通り』を読んでみた感想!仕事で、プライベートで、人間関係に悩む人にオススメの本!」

 

『神トーク「伝え方しだい」で人生は思い通り』は、グローバルに「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする個人を創る」ための活動をしている星渉さんが書いた本です。
星渉さんは、心理療法や脳科学などを学び、個人の起業家などを対象に「心を科学的に鍛える」を中心に置いた独自のビジネス手法を構築。
講演会などを行っています。本書では、そんな著者から

心理学や脳科学に裏付けされた「科学的に人の心を動かす伝え方」

を学ぶことができます。
仕事やプライベートで、良い人間関係を築きたい人、人とのコミュニケーションで悩む人にオススメです。

キーワードは、「安心感」と「自己重要感」

まず私たちが、他者とコミュニケーションする際に、意識しなければならにことは何でしょうか。

キーワードは、「安心感」と「自己重要感」

なんです。

「人の心を動かす」ためのコミュニケーションができるようになるには、相手の欲求を知って、それをコミュニケーションする際に満たす必要があります。
では、その満たすべき欲求とは何なのか。
それが「安心感」と「自己重要感」です。

私たち人間は、他者とのコミュニケーションを通じて、この2つを感じたいと思い、また、この2つを失いたくない、傷つけられたくないと思っています。

コミュニケーションにおいての「安心感」とは、具体的には「心の安全」と、安心できる人とつながりたいという「所属と愛(つながり)」です。
「自己重要感」とは、「自分は価値がある存在なんだ」ということです。

日々、関わる人に「安心感」を与えて、相手の「自己重要感」を満たすことができれば、もう私たちは人の心を動かすことができる

といいます。

誰でも相手の気持ちを考えて発言するようにはしていると思います。
ですが、具体的に「こう言えばいい」という考えまでには、なかなか至らないのではないでしょうか。
この本のように、言葉ではっきりと説明されることで、相手が求めていることをより明確に理解できるように感じました。

実際に「安心感」と「自己重要感」をどのタイミングで、どんな伝え方をすれば満たすことができるのかについても、本の中で説明されています。

どんなことでも「絶対に否定をしない」と決める

「安心感」、「心の安全」を満たすコミュニケーションとはどんなものでしょうか。
その一つが、

どんなことでも「絶対に否定しない」と決める

ということです。

私たちは皆、「否定されること」が怖い

んです。否定されると、傷つきます。人間の脳は、

記憶すべきことと、忘れてもいいことを常に選別

しているそうです。
記憶に残るかどうかの判断基準の1つが「強い感情が伴っているか」というもの。
否定されて、傷ついたことは負の感情を伴って記憶に残り続けます。
自分を傷つける相手とは、コミュニケーションをとりたいと思わないでしょう。
逆に、「絶対に相手を否定しない人」であり、そのことが周りに認識されれば、自分のところに人と情報が集まるようになります。だから

安心感を満たすすべての原則の土台となるのが、「絶対に否定しない」ということ

なんです。ただし、これは相手の意見をすべて受け入れるということではありません。

「受け入れる」のではなく、「受け止めてあげる」

だけでいいんです。

例えば、相手があり得ミスをしたとき、当たり前と思っていることができていないとき…など、否定的な言葉をついつい使ってしまうことがあると思います。
ですが、それは私自身が「自分は正しい」という「自己重要感」を満たしているのだと気がつきました。
感情的になりそうな時ほど、相手の状況を気にかけるように努めなければいけないと感じました。

この原則を軸に他にも使える方法が、本では紹介されています。
人とのコミュニケーションに悩む方に参考になる内容です。

「褒める」→「アドバイス」→「褒める」という黄金リレー

自分から相手に伝えるときや、アドバイスするときには、どういうことに気をつければ良いでしょうか。

「褒める」→「アドバイス」→「褒める」という黄金リレー

が、その一つの方法です。

相手に伝えたい指示やアドバイスがあるとき、「まずは褒める」のが望ましいです。
なぜなら、

「人間は自分を褒めてくれる人間に興味を持つから」

こちらの指示やアドバイスを受け入れて行動してもらいたいので、まずは耳を傾けてもらう態勢を整えてもらってから、指示なりアドバイスをします。
そして、最後にもう一度「褒める」んです。

人には、「出来事の“最後”の印象に左右される」というメカニズムがある

最後に「褒める」ことで、相手の「自己重要感」を満たすことができ、「行動しよう」という気を起こさせることができます。

指示やアドバイスは相手によっても反応が違い、特に相手に直してもらいことがあるときは難しいことではないでしょうか。ですが、

相手への上手な「指示」や「アドバイス」は、「人を動かす」影響力を獲得する絶好のチャンス

ということなので、方法があるなら試してみたいと思いました。

他にも伝え方の方法が、例を示してわかりやすく説明されています。
人に上手く伝えるのが苦手という方には、実践してみる価値のある方法ではないでしょうか。

褒めの陰口

「人を動かす」影響力を持ちたいなら、

本人がいないところでの“褒めの陰口“

を上手に行うことがポイントです。

人間は自分を褒めてくれる人間に興味を持つ

ので、「褒める」という行為は大切です。
そして、「人を動かす」影響力を持つ人は、この「褒めの陰口」がとても上手だそうです。もちろん、本人を直接褒めることもしなければなりません。
ですが、本人がいないところで褒めるというのは、相手が

「本当に褒めてくれている」=「本当に自分には価値がある」と実感

でき、「自己重要感」を深く満たすことができるんです

陰口が良くないことはわかりますが、「褒めの陰口」をすると良いというのは聞いたことがありませんでした。
自分自身に置き換えて考えてみても、それをしてもらえるのは、すごく嬉しいことではないかと思います。
難しいことではないので、実践してみたいと思いました。

「褒める」ということについて、どういった効果があるのか詳しく説明されています。
また、「他人の悪口を言わないほうがいい」ことの科学的根拠についても語られています。

必ずマスターすべきは「相手に気づかせる技術」

星さんは、優れたリーダーになりたい、または多くの人を味方したいと思っているなら、

必ずマスターすべきは「相手に気づかせる技術」

だと言っています。

相手に言葉で直接伝えて動いてもらうのと、相手がこちらの意図に気がつくように伝えて自分の意志で動いてもらうのとでは、

人を動かすうえで天と地ほどの差がある

といいます。
それは単純に、「やって」と言われてやるよりも、自分で「やろう」と思ってすることの方がやる気があるからです。
例えば、自分が後輩で、自分の話も聞かずに上司がやり方を指示してきたり、ミスを叱責してきたりしたらどうでしょうか。
自分のやり方を否定されたように感じ、怒られたことで傷つきます。
つまり「安心感」と「自己重要感」が満たされません。
相手に違う方法でやってほしいとき、ミスを直してほしいというとき…など、どんなときでも伝えるときは、相手が自分でそのことに気がつくようにすることが大切なんです。

直接指示したり、叱責したりする方が、わかりやすく伝わるのではないかと思っていましたが、間違いだということに気がつきました。
それは自分が楽な方法で、相手のことを考えた方法ではないと思いました。
相手のことを考えれば、少々回りくどくはなりますが、相手に気づかせるべきだし、それが最終的には自分のためになると思えるお話でした。

「相手に気づかせる技術」と聞いても、なかなかイメージは湧かないと思います。
本の中では、実際に会話形式で例が示されていて、よりわかりやすくなっています。

まとめ

科学的根拠を持って「人の心を動かす伝え方」を提示した本書は、実際に1万人以上の人が実践して効果を得た方法を紹介しているということです。
内容もわかりやすく、トレーニングもあるので、言われている方法がイメージしやすいと思います。
職場に限らず、日々の人間関係で悩む人、そもそも人間関係が得意でないという人に、解決策を示してくれる1冊
です。