書評

「『あり方で生きる』を読んだ感想!仕事やプライベートでうまくいかない人、人間関係に悩む人にオススメの本!」

「『あり方で生きる』を読んだ感想!仕事やプライベートでうまくいかない人、人間関係に悩む人にオススメの本!」

『あり方で生きる』は、「人と経営研究所」を設立し、人と経営のあるべき姿を探求している大久保寛司さんが書いた本です。
相手の立場に立ったわかりやすい説明には定評があるそうで、企業や医療、自治体など様々な団体から指導・講演依頼を受けている方だそうです。
人は幸せになるために生きています。
自分を幸せにし、他人を幸せにする、ですがそれを実現することはなかなか難しい、そう考える人も多いと思います。

自分の人生を振り返ったとき、〇マルをつけるにはどう生きたらいいか、そのヒントがこの本にはあります。
仕事やプライベートでうまくいかないなと思っている人、人間関係に悩む人にオススメです。

「やり方」ではなく、「あり方」

人は幸せになるために生きています。あなたが仕事をしていることも、究極は幸せになるためです。

これには多くの人が納得するんじゃないでしょうか。
ですが、それはどうやったら実現できるのか。
そこで重要なのが、

「やり方」ではなく、「あり方」

なんです。

幸せになる、そのためのいろいろな本やセミナーがありますが、大久保さんによれば、その多くが、「やり方」に焦点が当たっているといいます。
どうやったら幸せになれるのか、幸せになるためには何をすればいいのか、「やり方」ばかりが注目されています。
ですが、本質は

その人の日頃の「あり方」

であり、それが重要なんだといいます。
自分のあり方を変えることで、周りに起こることも変わってくるということなんです。

これを読んで、幸せになる方法、成功するめの方法がどこにもあふれていますが、今の自分がどうしているのか、その「あり方」に立ち返って考えたことがあるかなと思いました。
自分自身が一番、自分について知ることが難しいかもしれません。
その意味で、この本を読むことは役に立つと思いました。

自分の「あり方」はどうなのかを考えるきっかけになり、またこの本全体を通して、どんな「あり方」でいればいいかを、知ることができる内容になっています。

表情は他人のためにある

「明るい人」や「笑顔が素敵な人」には誰でも好印象を持つと思います。
そうなんです。

表情は他人のためにある

んです。

大久保さんは、

表情そのものが、部下のモチベーションにとても影響力があります

と、ある企業研修で言われたそうです。
そして、自分の表情はこんなものだからしょうがないという人に、

「それは、迷惑です」

とはっきり伝えています。
顔は自分のものですが、表情は自分のものではないからです。
表情は他人のためのものです。だから、

明るい表情をして生きている人は、それだけで周りの人を幸せにしています。

表情が他人のためにある、なんて意識して表情を作ってきたことはあまりないなと思いました。
さらには、自分の表情が他人の迷惑になっているかもしれないなんて考えてもいませんでした。
いつも笑顔でいることは難しいかもしれませんが、「明るい人が素敵」なことは知っています。
なので、表情を明るくすることが、自分にとっても相手にとっても大切だと感じました。

こんなふうに、当たり前のことや、わかっていたことに気づかされるような言葉が、この本にはたくさん詰まっています。

雰囲気には力があります

今いる職場、家庭、それぞれの場の雰囲気は、どんな雰囲気でしょうか。

雰囲気をよくすることは、必ず全てをよくすることにつがなります。

例えばこの本では、ある会社の社長が自分の存在が、社の雰囲気を暗くしていることに気づき、自分自身で明るくなるように努力を続けた結果、社の雰囲気は明るくなり、業績も上がったという話が紹介されています。
自分の言動は、周りの雰囲気に、そして雰囲気は仕事の成果にも影響します。
それが、その場のリーダーであればなおさらです。雰囲気が大切なんです。

これは私自身も実感したことがあるので、とても納得できました。
確かに社全体の雰囲気を変えるとなると、より上司の人が変えようとするほうが、効果があります。
ですが、その場の雰囲気は、誰に対しても、たった一人でも変えることができます。
そもそも居心地の悪い空間に居たいと思う人はいないはずなので、自分から雰囲気を明るく作っていける人でありたいと思いました。

「雰囲気」は自分と関係ないものではなく、自分もそれを作っている一人です。
良い雰囲気にするための、自分の「あり方」を考えさせられます。

正論では人は動かない

仕事でもプライベートでも、正しい結果、正しい方向に向けたいと思って、正論を言ってしまうことはあると思います。ですが、それで本当に正しい結果、方向に向かうでしょうか。

正しいことを言うのは、実は正しくないんです。

相手を理解していない、信頼関係が根底にない状態で、正しいことを言っても、その指示や指摘で相手が変わることはありません。
本にもありますが、学校で校長先生が「いじめをしてはいけません」と正しいことを言ったところで、状況は変わりません。

正しいことを語るのではなく、正しい状況をつくること、実現すること、ここに焦点をおいていただきたいのです。

ついつい間違っているということを伝えるのに必死で、正論を言ってしまうことがあります。
そんなときはたいてい、それを言って伝わる状況は整ってないように思います。
正しいことをしてもらうようにするためには、正しいことを言うだけでは伝わらない、大事なのは状況をつくることなんだと知りました。

人との接し方でうまくいかなかったとき、うまくいったときのそれぞれの感覚は何となくあるのですが、こうやって改めて言葉で言われると、自分の感覚と合わせてよく理解でき、頭や心の整理になります。

優秀な人

“優秀な人”とはどんな人でしょうか。
頭のいい人、賢い人…を思い浮かべる人は多いと思います。ですが、

「優秀」とは「優しさに秀いでている」

と書くんです。

仕事ではもちろん、いろんな場面で“優秀な人”になりたいと考えると思います。
ですが、その優秀とはどんな意味でしょうか。
この本で、大久保さんは、

良き大人・人間・リーダーとは、「人を幸せにする人」

だといっています。たくさんの企業を見てきた大久保さんが言うには、いい会社には一つの共通点があるそうです。それは

「そこにいる社員が優秀」

だということです。
そしてその優秀とは、頭脳明晰であるとかいうことではなく、他人を思いやることができる人がいるということんなんです。

優しいことに秀いでていることが優秀な人であるということ

なんです。

仕事ができることとか、頭の回転が速いとか、優秀と聞くとそういう人をイメージし、目指すと思います。
それももちろん素晴らしいことですが、本当に「優秀」とはどういう意味なのか考えさせられました。
ある意味「優しさに秀いでる」ということがもっとも難しいことかもしれません。

「優秀」の本当の意味を知れば、自分が問われているあり方にも気づける。
本当に「優秀」な人間になるために、自分はどんな態度でいればいいかと思いました。

まとめ

死ぬ時に、自分の人生に〇マルをつけられる生き方

とは、どんな生き方でしょうか。
人と関わらないで生きていける人も、仕事をしないで生きていける人も、いないと思います。
そんななかで、自分も、他人も幸せにするために、どんな自分であればいいかという「あり方」のヒントがこの本にはあります。
仕事やプライベートでうまくいかないと思っている人、人との接し方に悩む人に、自分を見つめ直す機会をくれる1冊です。