書評

「『仕事論』を読んでみた感想!組織で楽しく働きたい人にオススメの本!」

「『仕事論』を読んでみた感想!組織で楽しく働きたい人にオススメの本!」

『仕事論』は、俳優の大泉洋さんが出演していることでも知られる、北海道テレビ放送の番組「水曜どうでしょう」のディレクター藤村忠寿さんと嬉野雅道さんの本です。
人気番組の名物ディレクターが、自身の働き方について語っています。

やりたいことをやり続けるためには「会社員であれ」

とする、二人の仕事論から自分の働き方に役に立つことが学べるかもしれません。
働き方改革といっても、まだまだ会社に所属して働く人も多いと思います。
組織にいながら、どうやったら自分の思うように働けるか悩む人にオススメです。

「自分」を出せているかどうか

会社のような組織で働いていると、自分の意見よりも会社の意見を優先したり、組織に従わなければいけないと考えたりする人がほとんどではないでしょうか。
ですが、藤村さん、嬉野さんは働くうえで、

「自分」を出せているかどうか

を大事にしています。

会社で働こうが、フリーで働こうが、

人は組織の中でしか生きられない

といいます。
独立したからといって、それはひとりで生きていくということではなく、また別の組織に移るだけなんです。
じゃあ組織で働いているからといって、何でもその組織に従わなければいけないか、というとそうではありません。
やりたくないものを嫌々やっているというのは「指示待ち」人間であり、本当にその仕事ができないなら、なぜできないのか、その根拠を持つことが大事だといいます。

無茶な指示を断れないのは、深く考えていないから

であり、できない理由を、根拠を持って説明できるなら、断ることができるといいます。
番組を作るにあたって、藤村さんは

強い思いを持っていたら、世間がやっているからといって、必ずしも「自分もこれをやらないといけない」とはならない

嬉野さんは

「自分」の尺度でものが言えない仕事は、やっていても自分自身が面白くないから、関わったところで何の役にも立てません

という姿勢をとっています。組織で働いていても

「自分」を出せているかどうか

が大事であり、それは可能なことなんです。

これは読む人の立場によってとらえ方が変わると思いますが、二人も20代は、言われたことは何でもやらなければと言っています。
それは自分にできることが、自分で見つけられるとは限らないからで、その意味で何でもやらなければいけないということです。
だけど、会社という組織にずっといて、やりたくないことをただ断れないのは、深く考えていないからだといいます。
会社で働いていても、自身のやり方で仕事に「自分」を出していくことはできる、そう思いました。

会社員でありながらも、自分たちが面白いと思うものを作るという姿勢を通して、実際にそれがヒットした。
こんな人たちの働き方からは、ただ言われてやらされている仕事ではなく、自分のやりたい仕事をするために、学ぶことがあると思います。

自分でその道を正解にしていくしかない

仕事をするうえで、何かに迷ったり、決断を迫られたりすることはあり、それによって失敗したくないという気持ちになることもあると思います。
ですが、何を選んでも結局は

自分でその道を正解にしていくしかない

んです。

藤村さん、嬉野さんは「どんなことでも、まずやっちゃえばいい」という感じで、何かを選んだ先にある失敗を、ネガティブにはとらえていません。
また失敗することで、失敗から何かを学ばなければいけないというスタンスもいらないし、失敗からまだ誰も気づいていいなかった発見があったりもする、そういう考え方を持っています。
選択を迫られたとき、どれにするか迷って決められないのはどうしてか。
それは自分がどれか1つに決めてしまって、他が正解だったら嫌だと思うからです。
ですが、

自分がどちらに進むのかを選ばなかった時点で、その道はもう自分の道ではなくなります

だから、

自分でその道を正解にしていくしかない

ということです。

この二人のチームでは、誰かが何かを失敗したときに、「ね」という言葉だけで終わらせることができるそうです。

個人が間違ったときにその責任を問う暇があるのなら、「どうリカバーするか」を全員で懸命に考える。そのために人間が発明したのが組織であるはずです。

決断や失敗を恐れるものにするかどうかは、自分の考えと、周りの考えによると実感しました。

組織にいて、決断し行動したその結果を正解にできるかどうかは、自分たち自身にかかっていると思えます。
自分の考え方やとるべき行動について、参考になることが学べるかもしれません。

自分には何ができるのか

仕事において、自分にできることは何なのか、悩む人も少なくないと思います。ですが、

自分の言葉でコミュニケーションを取っていれば、いずれ自分のできる仕事は何か、何が得意なのかがわかってきます

ということです。

特に働き始めの頃は、自分に何ができるか、自分の個性を自分で見つけて、PRしていかなくてはいけないと考えるかもしれません。
ですが、

わざわざ作ろうとしなくても、誰にだって個性はある

 

人間は、自分にできることが何なのか、自分で全部知っているわけでもない

といいます。
自分に何ができるかは、人との関わりの中でできてくるものであり、まわりの人が自分に「もうできるだろう」と教えてくれるものなんだそうです。
そうやって自分にできることを知り、自分のスキルを発揮して仕事は楽しくなるんです。

自分ができることも、自分の個性も、自分から発信しなければいけないと考えていました。
ですが、その全部が自分で分かるわけではないんです。
確かに、誰かと仕事をしていると人が「あなたにはこれができる」と認めてくれることがあります。
そうやって、自分のスキルというのはできていくものであり、そのスキルを発揮していくところに仕事の楽しみがあるんだと思いました。

自分のスキルは他人とのコミュニケーションから得られるものであり、そう考えると組織での仕事も、意味のあることに感じるんじゃないでしょうか。

まとめ


いろんな組織があるなかで、全てがこの本の通りにできることばかりではないと思います。ですが、この本は、二人の「面白い番組を作りたい」という名物ディレクター兼会社員から、会社員でいながら自分が楽しく働いていくために、自分のスタンスを学べる本になっていると思います。
会社で働いているけれどうまくいかない人、このままこの会社にいていいのか悩む人に、会社員としての働き方の一例を示してくれる1冊です。