書評

「『モチベーションを劇的に引き出す究極のメンタルコーチ術』を読んだ感想!

「『モチベーションを劇的に引き出す究極のメンタルコーチ術』を読んだ感想!
部下や後輩と一緒に成長したい人にオススメ!」

『モチベーションを劇的に引き出す究極のメンタルコーチ術』は、コーチングを通して主にアスリートのメンタル面をサポートしている鈴木颯人さんが書いた本です。この本は、

モチベーションは「上げるもの」ではなく、「引き出すもの」

として、リーダーの視点から、メンバーのモチベーションを効率よく引き出す方法を紹介しています。
部下や後輩を持つ人、チームのリーダー、また子どもの教育に関わる人など、モチベーションを持ってもらいたい誰かがいる人にオススメです。

人は信頼度に応じた会話しかできない

この本のなかで、鈴木さんが何よりもまずお伝えしたいこととしているのが、

信頼関係を築くことが、コーチングを行うための最重要課題

だということです。

モチベーションを引き出すためには、相手とコミュニケーションをとる必要があります。
ですが、自分とコミュニケーションをとってもらうためにはどうすればいいでしょうか。
それが「信頼関係を築くこと」です。

人は信頼度に応じた会話しかできない

ので、まず信頼関係を築くようにしなければ、相手の気持ちを引き出せる存在にはなれません。

二流のリーダーは「結果」を最優先する 一流のリーダーは「信頼関係を築くこと」を最優先する

ということです。

どうしても早く結果を出したくて、コミュニケーションが疎かになってしまうこともあると思います。
ですがそれだと本末転倒で、信頼関係のあるコミュニケーションが成り立っているからこそ、良い結果が生まれるんです。人は

信用に応じて心を開くようになります。

どんな人間関係であってもそうだと思いますが、仕事だからとか、これはやらなければならないことだからとかで、一つ一つの関係をきちんと築いていくことを疎かにしていないかと思いました。

この本で、実際にリーダーが信頼度を高めるためには、どのように考え、行動すればいいかについて知ることができます。

言葉は「伝わらない」前提で話す

自分が同じ説明を100人にしたら、いったいどのくらいの人にきちんと伝わるでしょうか。人と話すときに大事なことは、

言葉は「伝わらない」前提で話す

ということです。

指示したことがうまく伝えわらない、話を聞いていないのではないか、ということで相手に不満を持つこともあると思います。
ですが、そもそも説明する前に、

言葉の「解釈」は人によって異なる

ことを考えて説明しているでしょうか。
この本では、1枚の紙を使って、言う人と実行する人二人一組で行ったちょっとした実験が紹介されています。その実験では、言う人は、「1.目をつむって紙をもちます 2.真横に折ってください…」と紙を折る、ちぎるなどの指示を出し、実行する人は目をつむってそれを実行していきます。
すると、同じ説明をしたはずなのに、それぞれの組でできた紙を比べると完成した紙の形が違うというものです。
つまり、同じ言葉を使っても、みんなに同じように伝わるわけではないんです。

これを意識して説明する人と、しない人では、単に相手の理解力が異なるだけでなく、説明を受けて行った仕事の結果にも大きな違いが出るのではないかと思いました。
少なくとも「いつも指示が上手く伝わらない」というような不満を持つことはなくなるはずです。

伝わらない人には、「伝わる」説明をしているか、伝える側がまず考えてみる。
そうすることで、意思疎通ができ、やったことの結果も変わってくるんじゃないでしょうか。

「問いかけの質」は「人生の質」

それぞれの人が目標を達成してもらうために必要なことは、

「どうしたらできるか」を探すようにすること

です。

多くの人は目標があっても、先に「できない理由」を探して、できないことに納得し、あきらめてしまうといいます。
大事なことは、「どうしたらできるか」を問いかけることなんです。
脳は疑問に対して答えを探し続ける性質があるそうで、

考え続ければ考え続けるほど、答えが見つかりやすくなり、新しい可能性が広がります。

だから目標がある人には、できない理由を考えさせるのではなく、「どうしたら~だと思う?」という問いかけ方を続けて、「できるための方法」を考えさせるようにすると、可能性の扉が開きやすくなるといいます。

目標が大きければ大きいほど、できない理由の方がすぐに浮かんでしまい、あきらめたくなる気持ちも生まれやすいと思います。
そんなときに「どうしたら~できるか」、今やるべきことに行きつくまでそれを問いかけるように努めているでしょうか。
やっていない人はこれをやることで、目標達成のために自分のするべきことが見つかるんじゃないかと思いました。
また自分では気づくことが難しくても、誰かにこれを問いかけられることで、答えを見つけられることもあると思いました。

本のなかでは、この方法を利用した実例を出して、質問の仕方など詳しく説明されています。

結果や環境をつくる根本は、「思い込み」にある

何かが起こったとき、良いことを考えますか、悪いことを考えますか。

物事の捉え方一つで、引き寄せる結果は大きく変わってきます。

その物事の捉え方を決定しているのが「思い込み」です。

「思い込み」は、ブレーキのようなもの

で、せっかくやる気になっていてもできなくなったり、それによってパフォーマンスも変わったりしてしまいます。
ですから、ネガティブな「思い込み」がある場合は、その「思い込み」があることを相手に自覚してもらったり、その「思い込み」がずっとあるとどんな人生になるかを考えてもらったりして、メリットがないことに気づいてもらう必要があります。

結果や環境をつくる根本は、「思い込み」にある

ので、このことをコントロールすることはとても大切なんです。

どんな人でも「自分にはできない」と思ってしまうことや、不安に感じてしまうことはあると思います。
ですが、その「思い込み」があること=本当に「できない」んでしょうか。
その不安は確かなものでしょうか。
「思い込み」を特定し、それにメリットがないことがわかれば、「思い込み」は崩壊するそうです。
そしてそれは、誰にでもできることなんです。

「思い込み」は解消できるんです。
その方法を知って、ネガティブな「思い込み」から脱することができたら、色々なことに取り組みやすい環境を作っていけるように感じました。

まとめ


著者自身も、

指導者の一言で実力が発揮できず苦しんだり、悩みすぎて今目の前にある困難をどう克服していいかわからなくなった

ことがあり、そういう人を救いたいという気持ちで今の仕事をしているそうです。
誰かの上司・先輩、チームのリーダーだけでなく、子どもにモチベーションを持ってもらいたい大人にも役に立つ方法が詰まっていると思います。
相手と一緒に成長していきたい人にとって、力になってくれる1冊です。