書評

「『1分で仕事を片づける技術』を読んだ感想!もっと仕事ができたらいいのにと思う人にオススメの本!」

「『1分で仕事を片づける技術』を読んだ感想!もっと仕事ができたらいいのにと思う人にオススメの本!」

『1分で仕事を片づける技術』は、「思考の整理家」という肩書で経営コンサルティングや人材育成の仕事をしている鈴木進介さんが書いた本です。
鈴木さん自身、25歳で起業しましたが、3年以上まともに給与がなかった挫折の日々を送ったそうです。
その後、思考を整理すれば問題の9割が解決していることに気づき、思考の整理術に目覚めたといいます。

1分という時間で、仕事のムダ・ムラを取り除き、最短、最速、最適な仕事の仕方を見つけることができる

ということです。
がんばっているけれど仕事が片づかない、もっとうまくやれる方法を知りたい人にオススメです。

仕事を最速で片づける人には、2つの共通点がある

鈴木さんは仕事ができる人の仕事方法や思考法を観察し、研究してきたそうです。
そんな鈴木さんによれば、

仕事を最速で片づける人には、2つの共通点がある

ということです。

仕事はただ努力しがんばりさえすれば、できるようになるものでしょうか。
鈴木さんも過去に努力し続ければ成果を出せると信じ、がむしゃらに頑張っていたことがあるそうですが、成果は出せませんでした。
ではどうすればいいのか。
鈴木さんが、仕事ができる人を研究し続けてきた結果、2つの共通点がありました。

1つは、事前に頭の整理していること。

仕事をする前に、するべきことを整理します。

もう1つは、整理の型(フォーマット)、いわゆる仕事の片づけ方(型)を持っていること。

するべきことを整理したら、その仕事にあった片づけ方(型)を素早く選択し、それに沿って進める。
れができる人が、仕事を最速で片づけることができる人だということです。

仕事ができる人をお手本にすることはあると思いますし、やるべきことを整理することもあると思います。
ですが仕事ができる人を知ることについても、やるべきことを整理することについても、ここまで徹底的に考えたことがありませんでした。
そのことが、仕事が思うようにできない一番の理由かもしれないと、この本を読んで思いました。

この本では、1分で何を整理すればいいかについて、また鈴木さんがすでに実践して成果が出た「片づけ型」について、テーマ別に知ることができます。

「集中リスト」のつくり方

せっかくやることを決めたのに、なかなか集中できないということがあると思います。
そんなときにはこの本で紹介されている

集中リスト

が使えるかもしれません。

仕事を始める前に、まずやることを整理する。
TO DOリストを作るというのは、やっている人も多いと思います。
この本でも、仕事を因数分解して、TO DOリストをどう作ればいいか解説しています。
しかし、

大事なのは「TO DO」よりも「集中」

なんです。TO DOリストを作ったときに感じるのが、“やることが多くて、集中できない”ということじゃないでしょうか。
せっかくリストを作って優先順位まで考えたのに、仕事に集中できなければ意味がありません。
なので、集中できる環境をつくるために、「集中リスト」をつくります。
集中リストをつくるのは簡単です。
すべき項目をすべてリストアップしたTO DOリストをつくったら、その中から上位ベスト3だけをピックアップして別にリストをつくるんです。
そしてTO DOリストはいったん、机の引き出しに入れるなどして物理的にも視界から消し、集中リストだけに集中できるようにします。

それだけと思われるかもしれませんが、意外と効果があります。
頭の中だけでこれが“やるべきこと上位3位”と決めていても、なかなか集中できないということは誰でもあるんじゃないでしょうか。
実際に書いて、物理的に今必要な物だけを視界に入れるということをするだけで、頭と心が整理できるものだなと思いました。
単純なことですが、集中するためのリストを作るということは思いつきませんでした。

1分間で何を整理し、どんなやり方があるのか、仕事で取り入れてみたくなる方法を知ることができます。

「じぶん(自分)会議」

自分について、自分の人生や大事なことについて、じっくりと考える時間が持ちたいという人にはこの

「じぶん(自分)会議」

が役に立つかもしれません。

自分のことについて、じっくり考えたいのに時間がなかったり、漠然と考えすぎて、考えはまとまらないのに時間だけ過ぎてしまったりすることがあると思います。
鈴木さんによれば、

自分のことについて「考える」ための時間もスケジュールに入れておくことが肝心

だということです。
鈴木さんはこの「じぶん(自分)会議」を定期的にスケジュールに入れ込んでいるそうで、この会議でフォーカスするのは「自分」や「長期」についてです。

人生や仕事など自分にとって大切なことを長期的な視点じっくりと考え、整理し、長期的な取組みに対して新たな決断がくだしやすくなります。

1分間、自分の時間を整理することで、

能力を最大限に引き出し、主導権をもってキャリアや人生を構築していくことにつながる

ということです。

仕事ややらなければならないことについて、考える時間を設けることはあると思います。
ですが自分のこととなると、わざわざスケジュールに落とし込んで考えるでしょうか。
でも、この時間が本当は自分にとって最も大切です。
「じぶん(自分)会議」とすることで、集中してそれを考える時間ができ、ずるずると考えることも防げると思いました。

仕事を片づけるためだけの1分ではなく、自分について考える1分も仕事につながる大事な時間だと考えられます。

仕事がはやい人は振り返りから始める

今やっている仕事をもっとうまくやるにはどうすればいいでしょうか。

仕事がはやい人は振り返りから始める

んです。

鈴木さんは、PDCAではなくCAPDのサイクルを勧めています。
つまりCheck(評価)から始めて、→Act(改善)→Plan(計画)→Do(実行)をするということです。
まず現状を振り返り、仕事がはやく片づかない要因をとり除き、それから計画→次の行動に移ったほうがスピードも上がるんです。
今の行動を評価し、改善を先に行うことがポイントです。
そしてこの振り返りは1人でもできるということです。

1分だけでも立ち止まって「振り返り」をすること、これは行動の整理においていちばん大切なこと

なんです。

仕事というと計画から入ることが多いように思います。
自分の仕事について、どんな仕事だとどれくらい時間がかかっているか、スピードが上がらないのはなぜか、など具体的に分析したことはなかったので、試してみたい効果的な方法だと思いました。

まだやったことのない方法があれば、自分の仕事にどんどん取り入れていける考え方や方法が詰まっています。

たった1分、されど1分で人生は変わる

すぐに仕事に取り掛かりたい気持ちはあります。
もう頭の中で最初にやることは決まっているかもしれません。

それでもたった1分、頭の整理のために時間をとってみてください。

25歳のときに起業した鈴木さんも、仕事やお金に恵まれない日々を過ごしたそうです。
そんな日々から解放されたくて、ノートに頭の中にあることを1分間、これ以上ないくらい集中してひたすら書き出したといいます。
それはたった1分でしたが、そうすることで頭がするすると整理され、その後の人生を運命づけるような深い気づきがあったそうです。
この整理する方法を10年以上続け、今では会社も軌道に乗り、「思考の整理家」として活躍するまでになりました。
1分で頭の中を整理することは、仕事がはやく片づくだけでなく、プライベートの充実や能力の発揮など人生そのものを豊かにすることもつながるんです。

たぶんこの「1分の整理術」を学んでも、読むだけだったり、三日坊主になったりする自分が容易に想像できます。だからこれを続けてきた著者自身の今の状況が、

たった1分、されど1分で人生は変わる

を体現していることは、モチベーションになると思いました。

著者自身の経歴が、「1分で仕事を片づける技術」を身に付けるメリットを示し、また続けるモチベーションにもなってくれます。

まとめ

他にも、この本では様々な1分で整理する方法、「片づけの型」について紹介されています。

仕事の段取りを適切に行い、自分を変えることができる未来に集中すること。そのためには、1分でもいいから立ち止まって頭の中を整理する習慣を身につければいい-。

仕事をがんばってもうまくいかない人、もっと仕事ができるようになるにはどうしたらいいのか悩む人に、具体的な方法を示してくれる1冊です。