ブログ

【鬼滅の刃・入隊編】伊黒小芭内 鬼殺隊入隊の経緯についての紹介・考察(ネタバレ含む)

【鬼滅の刃・入隊編】伊黒小芭内 鬼殺隊入隊の経緯についての紹介・考察(ネタバレ含む)


【伊黒小芭内鬼殺隊入隊までの経緯】

伊黒は柱たちの中でも一際、凄惨な環境で生まれ育ちました。

伊黒一族は、蛇のような鬼を屋敷に住まわせ、好物である赤ん坊を生贄としてささげ続けることで、その対価として鬼が人から奪った財宝を得て暮らすという、非人道的な暮らしをしていました。

女ばかり生まれる一族の中で、伊黒は370年ぶりに生まれた男児でした。
通常なら生まれてすぐ鬼に喰われる運命だった伊黒。
しかし、めずらしい男児であること、左右で色の違う珍しい瞳が鬼に気に入られたことから、伊黒が成長し可食部が増えるまで、座敷牢に幽閉されることになりました。

伊黒は座敷牢から一歩も外に出ることなく過ごします。
夜になると、蛇の鬼は決まって伊黒の様子を見に来ました。
自分が生贄であることを知らない伊黒は、毎晩、得体のしれないものに見つめられ、恐怖で冷や汗が噴き出し、寝返り一つ打てずに過ごしました。


画像引用元:吾峠呼世晴「鬼滅の刃」188話

伊黒の座敷牢には、毎日たくさんのご馳走が運び込まれました。
換気もままならず、部屋中に充満する油の匂いに伊黒は吐き気を催し、ほとんど食事に手を付けることができませんでした。

12歳を迎えた日のこと、突如伊黒は座敷牢から引きずり出され、きらびやかな装飾が施された部屋に通されます。
そこで待ち受けていたのは、蛇の鬼でした。
蛇の鬼はたくさんの骸骨の上に寝そべり、伊黒を見ると「ちいさいねえ」「もう少しだけ大きくなってからにしようかねえ」と話します。


画像引用元:吾峠呼世晴「鬼滅の刃」188話

冷や汗が止まらない伊黒を前にして蛇の鬼は、伊黒の口元を自分とおそろいにするため、真横に切り裂くように女たちに命令します。

伊黒は女たちに取り押さえられ、無理やり口元を裂かれました。
流れ出る血を盃に集めると、蛇の鬼はそれを飲み干しました。


画像引用元:吾峠呼世晴「鬼滅の刃」188話

座敷牢に戻った伊黒の頭には、逃げる事しかありませんでした。
伊黒は女たちからこっそり簪を盗むと、気付かれないように、毎日少しずつ木の格子を削りました。

座敷牢の中で伊黒は、のちに相棒となる蛇の鏑丸と出会います。
心折れそうな毎日の中で、鏑丸だけが伊黒の心の支えでした。

ようやく削れた格子を潜り抜け、伊黒は脱出を果たします。
逃亡の最中、気が付き追いかけてきた蛇の鬼に殺されかけますが、すんでのところで当時の炎柱により助けられました。
伊黒はようやく自由を得ることができたのです。

しかし直後、炎柱によって引き会わされた生き残りの少女により、伊黒は一生忘れることのできない呪いの言葉をかけられます。


画像引用元:吾峠呼世晴「鬼滅の刃」188話

生き延びたかった。
伊黒にとっては至極当たり前な感情を、少女はヒステリーに叫びながら否定しました。

188話にて伊黒は、「背負う業が深すぎて普通の人生は歩めなかった」「やり場のない想いは全て鬼にぶつけた」と自分の人生を振り返っています。
恐らく伊黒は、救出後に炎柱によって育手を紹介され、すぐに鬼殺の道を歩み始めたのではないでしょうか。

【伊黒小芭内が柱になった経緯】

生まれた時から座敷牢に閉じ込められ、箸よりも重いものを持ったことがなかった伊黒。
炎柱に救出してもらった後も、足腰立たず、背負われていました。

その体力のなさから察するに、伊黒が人並みに動けるようになるまでには、かなりの時間がかかったことでしょう。
無事鬼殺隊に入隊したとしても、一般隊士で終わった可能性も高かったと思います。

しかし伊黒は、執念で柱の座にまで上り詰めました。

伊黒が柱になった経緯は、作中では語られていません。

一般的に、育手の修行が2年、入隊から柱になるまでの期間は5年と言われていますので、それになぞらえて考えれば、19歳ごろ柱入りしたのではないでしょうか。

【伊黒を駆り立てた想い】

当初、伊黒にとって鬼を狩ることは、自分の存在意義を確かめための行為でした。

親族を見殺しにした汚い自分でも、鬼を狩り、助けた人から感謝の言葉を聞くと、一時的に“いいもの”になったように感じたそうです。

しかし、どれだけたくさんの人を鬼から守っても、伊黒の心の中には子供のころに聞いた言葉がくすぶり続けました


画像引用元:吾峠呼世晴「鬼滅の刃」188話

そんな伊黒に転機を与えたのが、甘露寺蜜璃との出会いです。
甘露寺蜜璃に恋をした伊黒は、文通をしたり、一緒に食事に行ったりしながら、想いを募らせていきます。
しかし同時に、どれだけ恋しかろうが、自分のように汚れた生まれの者は、甘露寺の傍にいることすら許されないとも思っていました。

伊黒は、188話にて、「無惨を倒して死にたい」「死んで自分の血を浄化させ、生まれ変わって甘露寺と添い遂げたい」と独白しています。

50人の命を犠牲にしてでも生き延びたいと思った伊黒が、1人の女性のために死にたいと思うようになったのです。

【伊黒は何番目に柱になったか】

19巻に掲載されている柱合会議の様子を見る限り、伊黒の柱入りは、悲鳴嶼、宇髄、冨岡、不死川より後なのは確実です。

また200話にて、柱入りしてすぐの甘露寺が、産屋敷家で迷っていたところを案内する伊黒の回想が描かれていましたので、伊黒は甘露寺より先輩であることがわかります。

伊黒、煉獄、時透、しのぶの柱入り順は明らかになっていませんが、不死川の入隊後、2年ほどの間に、着々と柱が増えていったようです。

【まとめ】

おぞましい過去を背負った伊黒小芭内。
幽閉されていた過去に打ち勝ち、小柄な体で柱にまで上り詰めたその執念には、感嘆を覚えます。

鬼によって打ち壊された普通の人生。
鬼殺に生きた伊黒が甘露寺と出会えたのは、不幸中の幸いと言えるでしょう。