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【鬼滅の刃・キャラ紹介】「上弦の壱 黒死牟」についての紹介・考察(ネタバレ含む)

【鬼滅の刃・キャラ紹介】「上弦の壱 黒死牟」についての紹介・考察(ネタバレ含む)


【上弦の壱 黒死牟】


画像引用元:吾峠呼世晴「鬼滅の刃」12巻

【鬼の初登場時の話や、物語中での動き、鬼の性格】

十二鬼月の中で、最強の称号、「上弦の壱」を冠した黒死牟。
戦国時代から無惨に仕える、最古参の鬼です。
元鬼殺隊という異例の肩書を持ち、呼吸を交えた血鬼術を使います。
常に冷静で、堂々とした佇まいには、鬼らしからぬ威厳と風格を感じさせます。

黒死牟が初登場したのは、コミックス12巻、98話です。
上弦の陸、妓夫太郎と堕姫が鬼殺隊に破られ、113年ぶりに招集をかけられた上弦の鬼たち。
その内の一人として、黒死牟が登場しました。


画像引用元:吾峠呼世晴「鬼滅の刃」12巻

規律と上下関係を重んじる黒死牟。
それは、黒死牟が武家の生まれであり、幼い頃から厳しく育てられたことに起因します。
従わないものに対しては、仲間であっても容赦しません。
作中でも、序列を無視して童磨を殴る猗窩座の腕を、一瞬にして斬り落としました。


画像引用元:吾峠呼世晴「鬼滅の刃」12巻

300年以上、鬼として生き続けている黒死牟。
それは、黒死牟が長きに渡って敵知らずであったことを意味します。
もし万が一鬼狩りの最中に、黒死牟と対峙してしまったら、鬼になるか、死かの二択しかありません。

作中でも、何名かの鬼殺隊が、黒死牟と対峙しています。
一般隊士であった獪岳は、その時の様子を「体中の細胞が絶叫して泣き出すような恐怖」と振り返ります。
鍛え抜かれた柱である、時透無一郎すら、「怖気が止まらない。体が戦闘を拒否している」「他の上弦とは比べ物にならない」と評しており、黒死牟の尋常ではない強さが伝わってきます。


画像引用元:吾峠呼世晴「鬼滅の刃」19巻

【鬼の使う血鬼術】

壱ノ型 闇月・宵の宮(やみづき・よいのみや)
弐ノ型 珠華ノ弄月(しゅかのろうげつ)
参ノ型 厭忌月・銷り(えんきづき・つがり)
伍ノ型 月魄災禍(げっぱくさいか)
陸ノ型 常夜狐月・無間(とこよこげつ・むけん)
漆ノ型 厄鏡・月映え(やっきょう・つきばえ)
捌ノ型 月龍輪尾(げつりゅうりんび)
玖ノ型 降り月・連面(くだりづき・れんめん)
拾ノ型 穿面斬・蘿月(せんめんざん・らげつ)
拾肆の型 兇変・天満繊月(きょうへん・てんまんせんげつ)
拾陸の型 月虹・片割れ月(げっこう・かたわれづき)

黒死牟の血鬼術は、「月の呼吸」を織り交ぜた、大変厄介なものです。
月の呼吸の技は異様に多く、確認できるだけでも、拾陸ノ型まで登場しています。

自らの肉から作り出した変化自在の刀を用い、リーチの読みにくい斬撃を放ちます。
剣術と同様、刀を振るって攻撃を加えるのが基本となりますが、振り動作なしで突如斬撃を加えることもできます。
相当な経験を積んだ手練れでない限り、避けることは不可能です。
単騎で挑んだ無一郎は、戦闘経験が足りなかったがために、一撃目で腕を断ち切られていました。

【人間の頃の話】

黒死牟の人間だった頃の名前は、継国巌勝です。
巌勝は、戦国時代に、武家の長男として生まれました。


画像引用元:吾峠呼世晴「鬼滅の刃」20巻

巌勝には、双子の弟、縁壱がいます。
戦国時代において双子は、将来権力争いの元となるとされ、忌み嫌われる存在でした。
そのため、弟の縁壱は忌み子として幽閉されて育ちました。
巌勝は弟の縁壱のことを、不憫に思っていました。

巌勝の夢は、この国で一番強い侍になること。
継国家の長男として、家を継ぐため、欠かさず稽古に励み、剣技を高めていきました。

ある日、巌勝が師匠に稽古をつけてもらっていると、縁壱がやって来ました。
ほんの戯れに、巌勝の師匠は、縁壱に竹刀を持たせます。
持ち方と構え方を軽く口頭で伝え、打ち込んでみよと伝えた巌勝の師匠は、次の瞬間、宙を舞いました。
生まれて初めて剣を握った縁壱が、大人を放るほどの技を放ったのです。


画像引用元:吾峠呼世晴「鬼滅の刃」20巻

哀れに思っていた弟は、類まれなる神童でした。
巌勝は、その事実に打ちのめされます。
父は、才能のある縁壱を後継ぎにするに違いない、自分は縁壱の代わりに幽閉されるのだ。
思いつめた巌勝は、次第に縁壱を憎悪するようになります。

しかし縁壱は、ある日突然、継国家を出ていきました。
縁壱が消え、後継ぎの件で悩むこともなくなり、巌勝は平穏に過ごしました。

しかし、兄弟は10年後、望まぬ邂逅を果たします。
ある日、配下の侍と共に野営をしていた巌勝らに、鬼が襲い掛かりました。
巌勝を救ったのは、弟の縁壱でした。


画像引用元:吾峠呼世晴「鬼滅の刃」20巻

縁壱は、鬼狩りとして活動する中で、更に強くなり、非の打ち所の無い人格者となっていました。
心の奥にしまい込んでいた、巌勝の憎悪が再び燃え上がります。
巌勝は妻子を捨て、鬼狩りの道を歩むことにしました。


画像引用元:吾峠呼世晴「鬼滅の刃」20巻

呼吸を取得し、鍛錬に勤しむ巌勝は、「痣」とよばれる文様を出現させます。
痣が出現した者は、今までとは比べ物にならないほどの力を発揮できますが、代わりに、25歳でその寿命を終えます。
自らの力が縁壱及ぶ前に、自分の寿命は尽きてしまう。
巌勝が悔しい思いでいるところに、ある男が現れます。
鬼の首領、鬼舞辻無惨です。
「ならば鬼になれば良いではないか」


画像引用元:吾峠呼世晴「鬼滅の刃」20巻

無惨の示した甘い誘惑に、巌勝は乗ることにしました。
巌勝は、人間であることを捨て、鬼として剣技を極め続ける道を選ぶのでした。

【最終的にどうなったか】

鬼殺隊と鬼たちの最終決戦が開かれました。
黒死牟は無限城にて、鬼殺隊員を迎え撃とうと待機します。
初めに黒死牟の元に現れたのは、霞柱の時透無一郎でした。

黒死牟は一目で、無一郎が自分の子孫であると見抜きました。
そしてかつて人間だった時の自分の姓、「継国」が絶えたのだと悟ります。
黒死牟のあまりの強さに、気圧される無一郎でしたが、自己を奮い立たせて黒死牟に立ち向かいます。
流麗な無一郎の剣技、一瞬で気を静めた精神力を認め、褒める黒死牟。
しかしその実力差は歴然でした。
黒死牟は一太刀にて、無一郎の腕を斬り落とします。

続いて、柱の陰に隠れていた不死川玄弥を一刀両断し、とどめを刺さんと刀に手をかけます。
すんでのところで、不死川実弥と悲鳴嶼行冥が到着し、5人の死闘が始まりました。
黒死牟は、実弥と行冥を圧倒します。
無一郎と玄弥が、命を捨て攻撃し、ようやく黒死牟の頸が落とされました。

しかし、戦いはまだ終わりません。
黒死牟は、斬られた頸を再生させ、化け物に姿を変え、なお鬼殺隊に襲い掛かりました。

実弥の刀に自身の姿が映り、黒死牟は我に返ります。


画像引用元:吾峠呼世晴「鬼滅の刃」20巻

「なんだ、この醜い姿は」
更なる強さのために、妻子を捨て、人間であることを捨て、罪のない人々を喰らいながら生き続けてきた黒死牟。
化け物に成り下がっても、自分はなお強さに固執するのか?
自分の存在意義に疑問を持った黒死牟の体は、徐々に崩れ始めます。

実弥と行冥の猛攻は止まず、再び黒死牟の頸は落とされました。

死と生の狭間の中で、黒死牟が夢見るのは、憎くて仕方がなかった弟、縁壱の事ばかり。
自分は強くなりたかったのではなく、縁壱になりたかったのだと、黒死牟は悟ります。
体が崩れ落ち、最期の一かけらになる寸前まで、黒死牟は自分の存在意義を自問し続けたのでした。


画像引用元:吾峠呼世晴「鬼滅の刃」20巻

十二鬼月の中で最強の黒死牟。
何も成し遂げることが出来ず、報われない。
あまりにも悲しい最期でした。