書評

『異端のすすめ』を読んでみた感想!人生を後悔したくない人にオススメの本!

『異端のすすめ』を読んでみた感想!人生を後悔したくない人にオススメの本!

『異端のすすめ』は、弁護士やタレント、大阪府知事などの経歴を持つことで知られる橋本徹さんが、人生でこれをやってきてよかった、人生のあのときにこれがわかっていればよかった、ことについて書いた本です。

正直読む前は、こんなすごい経歴を持つ人の話が、自分の人生の役に立つのかという思いもありましたが…誰でも実践できる内容で、何より実体験に基づく話なので説得力があると思いました。
先行きが不安なこんな時代に、何かをしたい、後悔したくないと思っている人にオススメの1冊です。

強みの掛け算で「自分にしかない価値」を手にする

「自分にしかない価値」といわれても、羽生選手や山中教授みたいな、特別な才能は自分にはありません。
そんな特別な才能などない私に、役に立つと思ったのが、この本の

「複数の強み」を「掛け算」すること。自分が持つカードを増やすということ

です。

大事なことは、「足し算」ではなく「掛け算」すること。
自分ができることを、ただ足して積み上げるのではなく、制限を決めないで色々と挑戦します。
そこにこれまでの経験を掛け合わせることで、思いもよらない強みや得意分野が見つかるということです。
橋本さん自身も、努力しても天才弁護士には適わないけれど、弁護士以外に、タレント、知事や市長、国政政党代表という異なることに挑戦し、強みを得て、「そこそこ突き抜けることができた」と言っています。

著者の経験だけに注目すると、なかなかできないことのように思ってしまいます。
ですが注目したいのは、

バリエーション豊かに色々とやってみること、挑戦してみること、とにかく行動することの中で、自ずと強みが見つかってくる

という点です。
社会に出て、普通に働いていれば、それなりに経験は積むと思います。
でも、例えば私の場合、振り返ってみて、それは「バリエーション豊かだったか」と聞かれると、ちょっと違うような気がします。
無意識に、自分のできそうなこと、やったことがあることを選んで行動していないか、と思いました。

「自分にしかない価値」があればいいと思っていても、それが何なのか、どうやって手に入れたらいいのか、わからないという人も多いと思います。
特別な才能がなくても、自分の価値は「行動」で作れる、ということをこの本を通して知ることができると思います。

知識のインプットより、持論のアウトプット

本を読むなかで、最も実践的で勉強になったのが、

知識のインプットより、持論のアウトプット

を行って、

自分の中に「持論工場」を持て

ということです。

知識は得るだけじゃなく、得た上で、自分の意見を持ってアウトプットできるようにします。
橋本さんは、毎日ネットのニュースや新聞の記事を読み、それに脳内で自分の意見を添えるという訓練を、20年以上続けているそうです。
毎日のそんな習慣が思考力を高めるので、読者にもこの訓練を毎日30分~1時間行うことを薦めています。

これは私も数日続けてみましたが、自分の意見を持つために、効果的な方法だと実感しました。
まず、これまで新聞を読んで、「大変だな」とか「そうなんだ」だけだった感想が、「なぜ私はそう考えるのか」「じゃあどうしたらいいと思うか」という考えに変わります。
そして、前にも同じような記事を見たことがあると、自然とその情報とくっつけて考えている自分がいます。
感想だけだと読んだことすら忘れてしまっていたことが、持論を考えてインプットし直すことで、自分の記憶に残っていることに気づきました。
また、頭の中で言葉にできていることは、話すときにも口にできます。これが「持論工場」なんだと思いました。

テレビの橋本さんを見ていると、議論のテンポや反論が速いと思いませんか。
そんな姿を見て、テレビの前の私は「賢い人は考えて言葉にするのも速いんだな。」とか思っていました。
ただ単に賢い人だから、それができるのではなく、毎日自分の意見を述べられるよう訓練をしているからできるようになるんです。
そのことを実感できる面白い訓練なので、ぜひ読んでやってみてほしいです。

目の前の人間関係は永遠ではない

色々な人間関係があるなかで、精神的に役に立つと思ったのが、

目の前の人間関係は永遠ではない

人は、必ず新しい人と出会うようにできている

ということです。

人間関係に我慢できなければ転職してもいい。
仕事を辞められず同じ会社にいたとしても、その人間関係は永遠に固定されたものではなく、移り変わるもので、悩む必要はないということ。
そして、人間関係に思い悩んでいるということは、「自分の商品価値」がまだ高まっていないともいえるということです。

永遠ではないと言っても、今悩んでいる人にとっては、永遠に感じられるかもしれません。でも少し冷静になって考えれば、自分の居場所は自分で決めていいんです。
一つの会社で一生働くことが、当たり前じゃなくなってきている今、転職も普通の選択です。
また、仕事のような結果が重視される場所では、自分の価値を高めて結果を出すことで、人間関係を変えることもできる。
だとしたら、「人間関係のためではなく、自分の価値を高めるためにやっているんだ」という気持ちでやればいいと思いました。

誰とも関わることなく、何かをすることは難しいと思います。
この本では、他にもいくつか他人とのコミュニケーションの方法について、学ぶことができます。

日本では失敗しても死なない

日本では失敗しても死なない

これは何かに挑戦する人に、最も現実的なアドバイスじゃないでしょうか。

今の日本では、たとえ挑戦して失敗し、何もかもなくなるようなどん底に落ちたとしても、失業保険や生活保護、公的なサポートがある。失敗することに不安を感じるなら、「きちんと日本のセーフティネットの制度を調べるように」とも言っています。

これを読んで、まず事実をきちんと把握することは大事だと思いました。
そして現代日本に生きる私たちはある意味、ラッキーだと考えました。
挑戦することに不安はつきものですが、一番大事なことが保障されていると思うと、最初の一歩も踏み出しやすい、そう考えることができます。

日本では失敗しても死なない

不安ばかりが先立ってしまう人は、この本全体を通して行動する勇気をもらえると思います。

まとめ

挑戦を続け、自分自身が燃焼し尽くした感を持てるような納得できる人生を作り上げる

ための方法が、この本では紹介されています。その方法には、実体験という裏付けがあるので、説得力があります。橋本さんが振り返って、強く印象に残っている瞬間は、

最大限の熱量を持って、行動したとき

だといいます。
ですが、毎日に追われて、またグダグダと悩んで、結局何も行動できていないということもあると思います。
何かに挑戦したい人、挑戦し続ける力や心が欲しい人、何をすればいいかわからないという人にも、後悔しない人生を送るために、背中を押してくれる1冊です。