書評

文藝モンスターを読んでみた感想!読書初心者にオススメです!

文藝モンスターを読んでみた感想!読書初心者にオススメです!

文藝モンスターは個性豊かな作家たちに起こる殺人事件をとても読みやすく書いてある作品だと私は思います。
読書を趣味にしたばかりの初心者の方でも気軽に読めます。
内容はしっかりとミステリーをしているのですが、難しい表現がなく、登場人物の目線で描かれているライトノベルのような感覚で読むことができます。
読んでいると「え!?」となるところもあるので、それがどこなのかもぜひ探してい診ていただきたいと思います。

個性豊かな作家が事件の真相に迫る

 

   会社で私は恐れられています

(編集長:藤堂晶)

この言葉を覚えておきましょう。冒頭の言葉です。
作品を最後まで読んで初めて分かるものかとは思いますが、この人物の人物像に大きな影響を与えることに間違いありません。
特に、冒頭のインタビューでは新人作家の笹野眞子だけでなく、他の作家ともインタビューをしています。

恐れられている人って、単に怖い人だけではなくて、それほど真剣に仕事をしていることだってありますよね。
藤堂編集長は怖いだけの人なのか、仕事に真剣な人なのか、どちらなのでしょうか。
あなたがどちらだと思うかで、シナリオの進み方も見方が変わるかもと感じるほど、私としてはこの方のことは覚えておいてほしいです。

 

「私、本が好きなんです。雨漏さんの本も好きなんです。大好きです。雨漏さんが、自然と嫌になってやめるなら構いません。でも……何か他の原因、誰かとの関係のせいで、筆を折るだなんて。そんなの絶対に、嫌ですっ……」

(作家:笹野眞子)

作家たちが編集長(藤堂晶)の悪口を言っている中で出てくる言葉です。
笹野眞子のこの言葉は『純粋な本心で出ている言葉』です。
泣くほど情熱をもって作家をしている彼女のことを、悪く思う作家はいないのではないでしょうか。

個人的にとても真剣な気持ちが伝わり、印象に残っている一場面です。
さすがに美人作家の女性にこう訴えられ泣かれたら、本を書くことをやめようなんてその場でもう口にできません。
大人気ホラー作家の雨漏は活動を継続してくれることと思います。

 

「だがそのときは、まさか全員の願いが叶うなどとは、誰も信じていなかった」

作家たちが出向いた先の「消し神様」のいる神社にて、作家たちがお願い事をしているところでの最後の言葉。
作家がそれぞれ消し神様に祈るときの様子や、一体何を願ったのかを考えながら読んでみると、言ってしまえば本編とは直接関係はありませんが、とてもこの作品の作り込みの良さがわかるのではないでしょうか?

これを踏まえて最後まで読むと、なんだかホッとする人もるかもしれません。
真剣な作家の願いは、どのような形で叶っているのか、文章を念入りに読むとまた楽しみが増えますよ。
推理を自分でも楽しみながら読める登場人物のキャラの濃さが素敵です。
一体誰が犯人なのでしょうか。

作家たちの個性は、単に味付けだけではないかもしれません。
こうして人物の特徴や個性について注目していくと、自分も推理を楽しめる読み方ができるかもしれませんね。
はじめてこれを読んで真相までたどり着くと、かなり驚くかもしれません。
猟奇的な発想と計画性も、意外さも相まって忘れられなくなる展開だと思います。

 

幸せな時間だった。
口の中から入ってくる酸素がやや、トマト臭いことにだけ目をつぶれば。

 推理だけでなく、胸の高鳴るときめきシーンを楽しむことができる一場面です
メインの登場人物である作家の雨漏佐久が真相に近づき、笹野眞子のピンチに気づきます。そして無事に助けられた笹野眞子の心情を語る一文です。
幸せな時間だった、にはどんな意味が込められているのかを考えるのもとても楽しいです。

まとめ

本自体は厚みはなく、とても読みやすい作品でありながら、細かいところまで作り込まれています。
作者の個性にはどんな意味があるのでしょうか。
また、消し神様には皆、なにを祈ったのでしょうか。
そうして考えながら読むこの本はひじょうに面白いです。
実は私も最近勉強目的以外の読書にとてもハマっているのですが、そのスタートあたりでこの本をおすすめされました。
最初からいきなり厚みのある本に手を出して、疲れてしまう前にぜひウォーミングアップをしましょう。

ところで、冒頭の良かった点でふれた藤堂編集長ですが、あの人は恐れられているとのことでしたね。
怖い編集長は作中で、作家からよく思われていない事がわかりますが、作家にとって優しい編集長になったのでしょうか。
それとも、消し神様によって消されてしまうのでしょうか。
いずれにせよ、怖い人は誰だって苦手ですよね。
どうなったかはぜひ、文藝モンスターを読んで確かめてみてください!