書評

『思考の整理学』を読んでみた感想!考えることを得意にしたい人にオススメの本!

『思考の整理学』を読んでみた感想!考えることを得意にしたい人にオススメの本!

何かを考えることって億劫ですよね。
考え込みすぎて行き詰まったり、良いと思ったアイデアを忘れてしまったり…
という経験をしたことはありませんか?

今回ご紹介するのは、外山滋比古『思考の整理学』です。

この本には「思考」の本質が描かれており、
考えることを得意にするためのポイントがたくさん詰まっています。

もっと効率的な学習方法はないかな?
考えることを楽しく、得意にしたい!

という方におすすめの作品です。

【グライダー人間で終わらないように】

学校信仰というものがあります。
学校に行ってさえいれば学ぶことができ、知りたいことを教えてもらえます。
それゆえせめて高校にくらいまでは行っておかなければ…という風潮が存在するんです。

外山氏は、そんな学校を「グライダー人間の訓練所」にたとえています。

ところで、学校の生徒は、先生と教科書にひっぱられて勉強する。
自学自習ということばこそあるけれども、独力で知識を得るのではない。
いわばグライダーのようなものだ。自力では飛び上がることはできない。

外山氏はこのような学校の在り方に異議を唱えています。
グライダー人間にとどまらず、自力で飛べる、すなわち自力で思考できる飛行機的な力を身に着けるためにはどうしたらいいでしょうか?

私も学校に行っているだけで安心感を覚えていたので、この意見にはハッとさせられました。
自分が何をしたらよいか見直すきっかけになる指摘です。

【メモを作ることの大切さ】

本や資料を読んで気になったことをそのままにしていたら、あとあと思い出せなくなった…ということはありませんか?

外山氏はカード式、ノート式のメモについて述べ、簡単にでも記しておくことの重要さを強調しています。
思いがけないアイデアは思いがけない場所で考えつくもの。

鞍上、枕上、厠上。
鞍上はいま様に言うなら通勤電車の中である。
枕上は床の中。厠上はトイレの中である。
いずれもいい考えが出そうにないところばかり。
ところが、そういうときに限って、考えあぐねていたことについての、いいヒントがひらめく。

外山氏は、思いついたことを書ける手帖を常に持ち歩くよう述べています。

「何かいいアイデアを思い付いた」という記憶はあるのに中身がなかなか思い出せない、という経験がある方、ぜひ試してみてください!

【つんどく法】

メモが大切とはいえ、向き不向きがあるものです。
メモが向かない人に対して外山氏は「つんどく法」も紹介しています。

その名の通り、本を積んで完全に読み終えたあと、頭の中で整理していく方法を指します。

自分の頭をノートにする。
カードにする。それに書き入れたことを、必要に応じて、引き出してくる。

自分がノート派かつんどく派か見極めてから、実践してみるといいでしょう。

【忘却することの大切さ】

学校ではよく、覚えたことを忘れてはいけないと教えられてきましたよね。
特に疑いを持つことなく、私も「教わったことを全部覚えていよう」と必死でした。

覚えたものをひたすら蓄積していくこの様子を、外山氏は倉庫にたとえています。
また、コンピュータが発達してきた今、大切なことは「忘却すること」だとも述べています。

人間は倉庫ではなくて、新しいことを考え出す工場である必要があるのです。
そこで求められるのは作業効率をよくすることだとしています。

そのためには、忘却が重要となってくるわけです。

とはいっても、忘れることっていざやってみようと思うと難しいですよね。
今まで「忘れてはいけない…」と思っていたことならなおさらです。

そのときはどうしたらいいのでしょう?
外山氏は次のように述べています。

忘れるときにも、ほかのことをすればいい。
ひとつの仕事をしたら、すぐそのあと、まったく別のことをする。
それをしばらくしたら、また、新しい問題にかかる。
長く同じことを続けていると、疲労が蓄積する。能率が悪くなってくる。

忘れるためには、全く別のことをするといいようです。
最初は抵抗があるかもしれませんが、頭を整理するために、思い切って違うことをしてリフレッシュしてみよう!という気持ちになりました。

いつもひとつのことをズルズルと引きずっていたので新しい発見でした。
みなさんもやってみてください!

【異分野の人としゃべることの大切さ】

メモすること、忘れることの大切さのあとにくるのは、しゃべることです。
自分の部屋に籠りきりにならないで、外に出て談論をしてみることも大切だと外山氏は述べています。

しかも、考えていることと同じような分野の人ではなく、なるべく自分の専門ではない分野の相手と話すことが重要なんだそう。

同じ分野だと便利な知識は得られますが、
専門的なことに縛られてしまいがちです。

気心が知れていて、しかも、なるべく縁のうすいことをしている人が集まって、現実離れした話をすると、触媒作用による発見が期待できる。
〈略〉生々として、躍動的な思考ができて、たのしい。

しゃべることによって、自分の考えが思わぬところでふくらむこともあるんですね。
1つのところに籠って考えるのではなく、外に出てみることも重要だと気付きました。

【まとめ】

今回は外山滋比古『思考の整理学』を紹介しました。

思考する上で役立つ情報が多いだけでなく、今日から実践できる方法もあるので実行しやすいです!

特にメモを持ち歩くことはすぐにできるのでぜひやってみてくださいね。
私も今日から持ち歩こうと思います。

「考えることを楽しくしたい!」
「思考について今一度振り返ってみたい…」

という方はぜひ読んでみてくださいね。