もし地球から空気がなくなったらどうなるの?
空気は私たち人間だけでなく、地球上のさまざまな生物や植物にとって生きていく上で必要不可欠ですよね。
では、そもそも空気とは何なのでしょうか?
まず、空気は窒素・酸素・二酸化炭素で出来ている気体の集合体のことを言います。
私たちは空気中の酸素を吸って二酸化炭素を吐き出すことで呼吸していますよね。
そして空気には、太陽の熱や光の吸収や宇宙からの落下物の影響を緩和してくれる働きもあるんです。
つまり、地球や生物にとって必要不可欠な役割をたくさん果たしてくれているんですね。
では、この空気が地球上からなくなったらいったいどんなことが起こるのでしょうか?
さそっそく詳しくご紹介していきたいと思います。
Contents
【皮膚が焼ける】
地球の周りにはオゾン層がありますよね。
ですが、酸素がなくなるとオゾン層もなくなってしまいます。
オゾン層があることによって紫外線が直接地表に降り注ぐのを防いでくれているのですが、オゾン層や大気がない状態の場合、有害な紫外線が直接地表に降り注ぎます。
そうなると人間は大変なことになりますよね。
有害な紫外線を直接浴びることでDNAにも異常をきたし、皮膚を焼いてしまいます。
日焼けのような軽いものではなく、ケロイドになるまで皮膚を焼いてしまうので考えただけでも恐ろしいですね。
【体が破裂する】
人間だけでなく、地球上の生物の体は気圧と体の中から押す力のバランスがしっかりと保たれているため生物の形が作られています。
ですが、空気がなくなってしまうとこのバランスが取れず体が破裂したり変形するということが起こります。
宇宙では空気がないので、宇宙飛行士の人は必ず宇宙服を着ていますよね。
その仕組みと同じということになります。
【マイナス18度の気温になる】
地球から酸素がなくなると一気に地球上は冷え込みます。
空気がなくなるとマイナス18度も気温が下がると言われているんです。
というのも、空気中には二酸化炭素などの温室効果ガスが含まれています。
これは太陽からの熱をためる働きをしていて、私たちが快適に生活できているのは温室効果ガスが太陽からの熱をためてくれているからなんです。
つまり、空気がなくなってしまうと太陽からの熱をためこむことが出来ず、地球の気温は上がらなくなってしまいます。
その影響で、マイナス18度にまで冷え込むと言われているんですね。
【コンクリートのビルがチリになる】
これは意外なのではないでしょうか?
地球上から空気がなくなると、人間を含めた生き物が生きられなくなることは理解できます。
ですが、頑丈なコンクリートまでチリになってしまうというのですから驚きですよね。
ここでも空気(酸素)は重要な役割を果たしているんです。
実は、酸素はコンクリートを結合させる大切な働きをしています。
酸素が結合しているから、頑丈なコンクリートの建物が出来ているんですね。
そのため、酸素がなくなってしまうと結合させる働きがなくなるためコンクリートはチリのように崩れ去ってしまうのです。
想像すると怖いですが、目に見えないだけでとても重要な役割をしているということがよくわかります。
【音が聞こえない】
地球上から空気がなくなると、あらゆる音が一切聞こえなくなります。
これは人の声だけでなく、車が通る音や日常で聞こえてくる音すべてが聞こえません。
私たちは当たり前のように何か知らの音を聞いていますが、この音を届ける役割をしているのが空気なんです。
耳の奥には鼓膜がありますよね。
空気が波のように揺れて鼓膜を震わせることによって、私たちは音として認識することができます。
音にも高音から低音があり、うるさく感じる音や心地よく感じる音、静けさまで実にさまざまな音を感じることができますが、音の大きさや強さの違う空気が波になって耳に届いているからなんです。
そのため宇宙では音が聞こえませんよね。
私たちの耳に音を届けてくれる空気がないので、宇宙では音が聞こえないのです。
豆知識編 酸素が地球上からなくなるとどうなるのか?
ここからは豆知識として酸素が地球上からなくなるとどうなってしまうのかを見ていきたいと思います。
昼間なのに空が真っ暗に
大気中に含まれる酸素や窒素の分子はとても小さく、とくに青い光を多く散乱しています。そのため、酸素がなくなると光を反射させる粒子が減ってしまうので、昼間でも真っ暗になってしまうのです。
海が蒸発する
海の水の3分の1は酸素で出来ています。
そのため、酸素がなくなると水素が気化して海の水は宇宙へとこぼれてしまうのです。
つまり、酸素がない状態だと水素は対流圏に浮いてしまうため、最終的には宇宙へと流れてしまうのです。
海の水が宇宙へと流れていくのを想像するとなんだか気持ち悪いですね。
あちこちで地割れが起こる
地球上で地割れが起こります。
なぜなら、酸素は45%の地殻を作っているため酸素がなくなると地割れを起こし始めるんです。
酸素は地球上の地殻で最も多く含まれている元素なので、なくなってしまうと地割れなどの影響が大きくなります。
まとめ
空気が地球上からなくなると私たち人間だけでなく、さまざまな生物や物、地球そのものにまで大きな影響を及ぼします。
私たちが知らないところや見えないところで空気はとても重要な役割を果たしているので、何気ない日常も空気があるからこそ成り立っていると言えますね。
そのことを知ると、地球で人間や動物、植物が生きているのも奇跡に近いのかもしれません。
他にもたくさん雑学系の記事がありますので、よかったら見てみてくださいね!



