出来そうで出来ない?体の不思議7選
私たちは意識していないだけで毎日さまざまな動きをしていますよね。
練習すれば体操選手のような身体能力を身に付けることだってできるかもしれません。
ですが、どれだけ運動神経がよくても、どんなに身体能力が高い体操選手だとしても絶対にできない体の動きがあるんです。
これは練習して出来るものでもなく、人間の体のつくりの問題なのです。
そこで今回は、簡単そうに見えるのに絶対にできない体の動作をご紹介していきたいと思います。
椅子から立つことが出来ない
このタイトルを見てあり得ないと思ったのではないでしょうか。
ですが、本当に立てなくなるんです。
まず、挑戦してみる人は椅子に姿勢よく座ってください。
そして、その状態でもう一人の人が座っている人のおでこに指さしのような状態で指を当ててください。
なんと!たったこれだけで立てなくなります。
指一本がおでこに当たっているくらいで立てなくなるわけがない!
と思うのですが、実はおでこだからこそ立てないんです。
人の頭は重たく大人で平均5キロほどあると言われています。
そのため、重心を前にすることで立ちあがることができるのですが、おでこを抑えられると重心移動が上手くできず、立ちあがれなくなるという仕組みなのです。
ひじで顎は触れない
これこそ出来そうで出来ない動きです!
ひじを顎に付けようとどう頑張っても絶対に付きません。
体が柔らかい人ならもう少しで付きそう!
というところまでいくのですが、それでもくっつくことはありません。
そもそも肩から顎までの距離よりも肩から肘までの距離の方が圧倒的に長いのです。
この時点でひじが顎につくことはほぼ不可能ですよね。
さらに、肩の関節の水平方向の動きは135度程度なので、ひじが顎につくことはないんです。
肩を外したりしない限りひじが顎につくことはないので、試してみる際には無理しないでくださいね。
足が上がらない
これは結構有名です。
壁のある所で行うのですが、
まず手を上げて体の片側を壁にぴったりと密着させます。
その状態で片足を上げようとしてみてください。
不思議なことに全く足が上がりません。
これも重心が関係していて、両足で立っているときは体の重心は真ん中にあるのですが、足を上げるときは重心が片側に移動します。
ですが、体を壁に密着させることによって重心移動ができなくなり、足が上がらないという仕組みなのです。
また、壁に向かってつま先をぴったりとつけると今度はかかとが上がらなくなりますよ。
これも、かかとを上げるときは本来なら体の重心が前に移動するはずですが、つま先が壁につくことで十分に重心移動が出来ず、かかとを上げることができないんです。
人間が何気なくやっている動作は重心が大きく関係しているようですね。
指が勝手に動く!?

まず両手の指をがっちりと組みます。
そして人差し指だけ伸ばしてくっつかないように空間を作ります。
ここからが大切なのですが、「くっつかないように」と強く念じます。
そして人差し指の間隔を広げてくっつかないように意識すればするほど、指が自然と引き寄せられて最終的にはくっついてしまうのです。
念じたこととは反対にどんどん指の間隔が狭くのでとてもおもしろいですよ。
腕が上がっていく

体の横に手を付けます。
そしてその手を誰かに押さえてもらいましょう。
その状態で思いっきり力を入れて手を横に広げようとしてください。
これを30秒間行います。そして30秒後に手を放してもらうと、なんと自然に腕が上がっていくんです。
脳は力を入れていないという判断をしているのですが、筋肉は違います。
まだ筋肉に繋がる神経がずっと腕を上げるという指令を出し続けたままなんです。
そのため、自分の意志とは関係なく腕が上がってしまうんですね。
脳と神経のおもしろい働きがわかる実験です。
目を開けられなくなる?

頭を真っすぐにした状態で、目だけ上を向いて見てください。
上目遣いのように、出来るだけ高いところを見ます。
ただし、この時は目だけで首は真っすぐにしたままです。
その状態で上を向いたまま目をつむります。
そして、今度はそのまま目を開けようとすると目が開かなくなっているんです。
これも不思議な感覚になるのでおもしろいですよ。
ポイントは目は上を向いたままつむることです。
目をつむったときに目が動かないように気を付けてみてくださいね。
くしゃみのときは目を開けられない
これは定番ですよね。
実際にテレビでも取り上げられたこともありますが、やはりなかなか難しそうです。
くしゃみは顔の筋肉を使うので、どんなに意識しても目をつむってしまうみたいですよ。
かなり鍛えたら目を開けたま出来るようになるかもしれませんが、相当な訓練が必要のようです。
目を開けたままくしゃみをしたい方は練習してみてください!
くしゃみを出す方が大変かもしれませんね。
まとめ
体を動かすときに意識していないだけで、筋肉や神経、脳は常に働いてくれています。
私たちが何気なく行っている動作も、スムーズに動けるような体のつくりになっていることがよくわかりますね。
普段はなかなか気が付くことができないですが、あえてできない動作をやってみることで改めて体のつくりについて関心を持つことができるのではないでしょうか。
これを機に、自分の体をいたわるのもいいかもしれませんね。
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