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ぜひ知っておきたい!哲学者3選

ぜひ知っておきたい!哲学者3選

グローバル化などが進み、多種多様な価値観が入り乱れるようになりましたね。
何が正しくて、価値観の違う人とどう接すればいいのか難しいって感じることはありませんか?
実はそういったことについて、昔から考えていた人々がいるんです。
そこで今回は「他者」や「対話」といったものをキーワードに思考した3人の哲学者について紹介したいと思います!

ソクラテス

哲学を勉強したことないよという方でも知っているのではないでしょうか。
かなり有名な人で、ソクラテスと言えば、「無知の知」や「産婆術」と連想でいる方も多いでしょう。

では、ソクラテスの偉業とは何かと言われてご存知でしょうか?
色々あるとは思いますが、筆者個人としてはやはり、哲学において初めて人間について原理的に思考したことではないでしょうか。
というのもソクラテスより前の時代の人々は主に世界の成り立ちについて考えていました。
(例:イオニア自然学)つまり、哲学において思考する対象を自然などから人間へと転換した人物がソクラテスと言えるでしょう。

ではソクラテスはどのようにして、人間について考えようとしたのでしょうか。
その際のキーワードが上記にも書いた「無知の知」や「産婆術」です。
ソクラテスが生きた時代は多様な価値が乱立している時代であり、人間にとって何が本当に大切か見失われていた時代であるそうです。

また当時の「知」は何かの役に立つ知識や専門的技術であるが、どうすれば人間が善く生きることができるのかについて答えるものではないとしたそうです。
つまり、人は「善」などについて知らず、他者と対話という形で吟味しながら、突き詰めていこうとしたのです。
(ちなみに、「無知の知」や「産婆術」とは対話をすることを通して無知であることを自覚するような方法のことを意味するそうです)

ヘーゲル

次に、プラトンほどは有名ではないかもしれませんが、実はかなりすごい哲学者で近代最大の哲学者と言われているへーゲールについてです。
ヘーゲルの最大の仕事とされるのが、『精神現象学』です。
『精神現象学』の構想としては、個人としての人間が他者や社会との間でとりうる態度について、考えられる様々な類型を取り出して考察していくものです。
この類型というのは、個人の自我が必然的にある段階的プロセスを経て成長していくのとまったく同じ原理を持つそうです。

以上において、へーゲールがすごいとされている点は、「世界」を単なる自然=環境の世界としてではなく、多くの人間の精神のありようが織りなす複雑な人間関係の網の目の総体と考えたところです。
そのため、世界の全体像を捉える方法は、まずこの網の目の関係を動かす基本動因を確定させ、その後、動因による展開のプロセスとして世界を描くと主張していたそうです。
基本動因には自己意識の自由と絶対本質の2つがあり、自己意識の自由とは、人間とは自由な存在ではないのに、自由であろうとする本性のことを示しています。

つまり、絶対的な自己中心性を持ちながら他の人と関係を結んでいるとのことです。
それゆえ、他の人と共に自由であるために、お互いの自由を相互に承認し合うことが求められると主張しています。
絶対本質とは、人間は自由であろうとし、自分を肯定していく際の最終的な目標とのことです。
これは超越的な何か存在することを意味しているように見えますが、そうではなく、人間の欲望を突きつけていくと、何かある絶対的なものをイメージしてそれを目標とする本性をもつことを示しているそうです。

以上のことから分かる通り、ヘーゲルは社会関係の基本動因を自己中心性をもった個体同士のルール関係に求めました。
この点がヘーゲルのそれまでの哲学者との違いです。
(それまでは人間や社会の原理をどこか超越的な場所に想定していたそうです)

ハーバーマス

最近の人で、政治分野に詳しい方は結構ご存知かもしれません。
討議倫理学というと「何となく聞いたことあるな」という方もいるでしょうか。
師匠であるアドルノらが、近代に対してペシミスティック(悲観的)な姿勢をとっていたことの理由を、ハーバーマスは理性を自然を効率的に支配する「道具的理性」とのみ捉えていたからであるとみなしていました。

そこでハーバーマス自身は理性を、技術的な知として自然をコントロールしようとする側面だけでなく、相手との共通了解を達成しようと努める「対話的理性」としての側面もあると主張しました。
現代の相対主義と懐疑主義の空気のなかにおいては、他者と合意していくことを目指す対話的理性の必要性を強調したことは大きな意味があるとされています。
しかし、現実的にどうやって合意していくのかという点は不明瞭な面があるとのことです。

というのもハーバーマスは、発言の機会が平等に与えられているといった、「理想的な発話状況」のもとでは、人は「よりよき論拠」によって動機付けられて合意に向かうとされています。
しかし、自己中心的な存在である人間は常に合意に達しようと望んでいるとは限らないといった問題があり、また合意に達しようとしても双方の信念の違いが大きいと合意に達することができるとは言えないです。
以上のような課題を持ちつつも、ハーバーマスの主張は広く受け入れられており、教育にもその主張を取り込んでいこうとする動きがあるそうです。

まとめ


以上、ギリシャ哲学から現代まで3人の哲学者、特に「他者」や「対話」といった面に注目して紹介しました。
各哲学者の紹介だけでも十分1冊の本が書けるレベルのものを簡単にまとめたのでかなりアバウトな感じですが、なんとなーく理解していただけたでしょうか?
むろん、今回紹介した3人以外にも多くの哲学者がいますので、気になるキーワードとともにぜひ調べてみて下さい。