「反応しない練習」を読んでみた!
こんにちは、しんたろーです!
アンガーマネジメントに関する本を探していた時に、ベストセラーのこの本を見つけたので2冊同時に購入しました。
アンガーマネジメントに関しては以下の本を参考。

この「反応しない練習」を読んだ感想ですが、アンガーマネジメントに通ずるものがあると感じました。
しかし個人的には、それよりももっと根本的なところについて書かれていると感じ、良い本だと思ったので紹介させていただきます。
ブッダだのなんだのと書かれているので「宗教か?」と思われるかもしれませんがそんなことはありません。
あくまで、考え方を書いているだけの本です。
感想
超クールになれます!
意識すればマイナスの感情は我慢する前に心が反応しなくなります。
冒頭でも話したとおり、怒り(心の反応)をどうするかではなく、そもそも心を反応させなくする、ということを書いている本です。
ただ、「心の反応」というのは怒りに限った話ではありません。
喜怒哀楽で揺れ動く感情全てが「心の反応」というものです。
その中でも以下は「不快の反応」と呼ばれており、これらに対しては反応しなくなればいいのです。
・ムカつく、イライラ
・緊張する
・落ち込む
これらは精神衛生的に良くないですよね?
なので、これらの反応があったときに、「あ、自分は今心が反応しているな・・・」と気付くことが大事なのです。
これを念頭に置いて一週間ほど生活してみましたが、
驚くほど心の平穏が保たれます。
普段ならムカつく、イライラすることでも「あ、今反応した」。
普段なら緊張することでも「あ、今反応した」。
普段なら落ち込むことでも「あ、今反応した」。
ちょっとでもマイナスな方向に感情が動いたときに、「あ、今反応した」と感じ取れれば自然と何も反応しなくなりました。
アンガーマネジメントは心の反応後の対策であり、「反応しない練習」は心の反応前の対策であると感じ、また別の面白さがありました。
本の表紙にも書いていたのですが、「ブッダは超クール」です。(笑)
この本を読んでまだ1週間ほどしか経っていませんが、読む前に比べると少しクールになれました。(笑)
ちょっとしたことで感情が揺れ動く人は多いと思いますが、そういう人にオススメしたい本ですね!
「心が反応しない = 平穏な日々」ですよ!
ただ、楽しいときは「楽しい!」と反応しましょうね!(快の反応)
一部紹介
私が読んだ中で、特に勉強になった、感動した、面白かったところを一部紹介いたします!
人との見解の違い
少し視覚障害の方への差別観が含まれているような内容なのであまり好きではありませんが、本の中でも一番勉強になった箇所を挙げます。
ある都市の王が、宮殿に生まれつき盲目の人たちを集めて、象を触らせました。
ひとりには象の鼻を、ひとりには象の足を、ひとりには象のしっぽをと、象の一部だけを触らせて、「では、象とはどんなものか言ってみよ」と命じたのです。引用元:反応しない練習
あなたも考えてみてほしいのですが、この結果どうなったと思います?
盲目の彼らがそれぞれの象の部位を触って、象とはどんなものか各々が口に出した結果、どうなったと思いますか?
殴り合いの喧嘩が始まったのです。
何故か?
「どう考えても自分が正しい」と全員が思っているからです。
そりゃそうですよね?
目が見えないので手で触った情報しか自分の頭にはありません。
なのにそれを全否定するような意見が他から聞こえてくるのです。
絶対に自分は正しいのに、です。
これを読んだときに私は「・・・ほぉぉ~~・・・」となりました。
少し嫌味な内容でしたが、「人との見解の違い」という意味では凄まじく勉強になりました。
ここまで極端な内容でなくとも、「絶対に自分が正しい」と思っていることは誰しもあるでしょう。
ただ、その「絶対に正しい」という意見は他人から見たら絶対ではない可能性があるのです。
それを理解しておけば、自分と意見が違う人が現れても無駄に「心が反応」しなくて済む、ということですね。
人と意見が違うのは「当たり前」なのです。
自分は自分、他人は他人
荒々しい言葉を語る人もいるかもしれないが、わたしは荒々しい言葉を語らないように努力しよう。
・・・中略・・・
自分をよく見せたがる人もいるかもしれないが、わたしはありのままの自分で生きていくように努めよう。引用元:反応しない練習
これも心の反応に関することですが、自分と他人を比較するとどうしても心が反応してしまうのです。
「自分の方が上だ」「相手の方が上だ」「羨ましい」などといった日常でよく思い浮かぶ比較ですが、こういうことをなくしましょう!といっているのですね。
相手がどんな人間であれ、「自分は自分」と割り切っておくと無駄に心が反応しなくて済みます。
心の平穏を保ちたければ、他人のことを気にするのはやめましょう。
今だけを見る
「過去を引きずる(過去を理由に今を否定する)」というのが、それ自体、心の煩悩、邪念、雑念なのです。
昔の失敗、凹みますよね・・・
しかしそれは煩悩、邪念、雑念(心の反応)なので考えないようにしなければならないのです。
大事なのは過去の失敗に囚われずに「今」だけを見て、やるべきことをやることなのです。
さいごに
ベストセラー「反応しない練習」を読んでみた感想と一部紹介でした!
ここに紹介している分だけでもかなり勉強になったのではないでしょうか?
もちろん、ここで紹介したものはほんの一部で、もっと素晴らしいCOOLな考え方がこの本にはまだまだ書かれています。
本当は挙げたかった「激怒した人間へのブッダのクールな対処」があったのですが、これは挙げるのが文量的に無理だったので残念ながら諦めました。
こういった内容もあるので、興味があれば、読んでみてはいかがでしょうか!