自然から学んでできた便利な技術3選!
こんにちは、しんたろーです!
人類は誕生からとても進歩し、我々はとても便利なものをたくさん作ってきました。
道具さえ使えば人間は地球で一番速く移動でき、どんな重い物も持ち上げられ、宇宙にさえ行けてしまうのです。
もう人間は地球最強の生物と言っても過言ではないように思えますが、だからといってまだまだ地球から学ぶことはたくさんあります。
私たちは日々利用している道具も自然の中からヒントを得て作られたものが多くあります。
今回はそんな自然の中のものを参考にしてつくられたものを紹介します。
1. 貼ったり剥がしたり自由自在のマジックテープ
2. 雨だけで汚れが落ちる壁
3. 作っている途中で壊れないように、トンネルってどうやって作る?
1.貼ったり剥がしたり自由自在のマジックテープ

まだ靴紐を結ぶことができなかった頃、マジックテープの靴にお世話になった方はたくさんいるのではないでしょうか。
そんなマジックテープはゴボウの実が開発のヒントになりました。
スイスのジョルジュ・デ・メストラルという人が犬の散歩に出かけ、帰ってくると自分の服や犬の毛にゴボウの実がたくさんついていることに気がつきました。
テープでくっつけた訳でもないし、実にのりのようなものがついている訳ではないのになぜとれないのだろうと不思議に思ったメストラルさんは顕微鏡でゴボウの実を観察してみることにしました。
するとゴボウの実にはちいさいフックのようなものがたくさんついていることが分かりました。
つまり、その小さいフックが犬や服の毛に絡みつき、とれにくくなってしまったのです。
このことに気づいた彼はなんとか自由に貼ったり剥がしたりできる魔法のテープをつくることができないかと開発を進めます。
そしてついに小さな輪がたくさんある面と小さなフックがたくさんある面の二つを使うことでマジックテープが作れることに気づき、そして商品として売られることになったのです。
2.雨だけで汚れが落ちる壁

誰でも汚れるのは嫌ですね、なので人間は手で体を洗うことで汚れを落としています。
ここでちょっとカタツムリのことを考えて見てください。
殻が特徴的なカタツムリ、殻が汚れたら一体どうやって洗うのでしょうか?
なんとカタツムリは雨が汚れを勝手に落としてくれるのです。
たしかにちょっとした汚れなら雨がなんとかしてくれそうな気がしますが、主な汚れの原因となる油汚れなんかは、洗剤を使いゴシゴシこすってやっと汚れが落ちるのに雨だけでどうにかできるものなのでしょうか?
なんとカタツムリの殻の構造をもってすれば油汚れすら余裕で対応できるのです。
カタツムリの殻の表面にはめちゃくちゃ細かい突起が無数についています。
そしてその突起の間には常に水がたまっています。
油が殻の表面に垂れてきたとしても、水と油はまざることなく、反発しあうので油は常に水の上に浮いているような状態になります。
そこへ雨が降ってくると、雨水が油を流してくれます。
普通は表面にこびりついて水ではなかなか落ちない汚れでも水の上に油が浮いているのですぐに流れていってくれるのです。
この仕組みをキッチンや家、ビルの外壁に使うことによって、そこに汚れがついたとしても簡単に落とすことができ、いつでも綺麗に利用することができます。
また、ハスの葉にもかなり細かい突起があり、こちらは水すら入り込むことができませんので油だけでなく、水まで突起の上を流れていくのです。
雨が降ると水が周りの汚れを絡め取りながら綺麗にしていきます。
この技術が応用されているのがヨーグルトの蓋です。
蓋の裏にヨーグルトがついてしまうのをどうにかしようということでハスの葉の技術が取り入れられることになったのです。
3.作っている途中で壊れないように、トンネルってどうやって作る?

皆さんはトンネルがどうやって作られているか分かりますか?
作り方はいくつかあるようですが、その中の一つにシールド工法というものがあります。
このシールド工法もある生物の動きが参考になっています。
昔、イギリスのマーク・ブルネイという人が造船所で働いていたとき、彼は木造船の天敵、フナクイムシについて調べていました。
フナクイムシとはその名の通り船に穴を開けてしまう生き物です。
ただ木造船に穴をあけるといっても人が普通に針かなにかで船を突き刺したら、周りの木が膨らんできて穴は押しつぶされてしまいます。
つまりフナクイムシも穴を開けて進んでいったのはいいけれど木に押しつぶされて死んでしまうはずなのです。
けれどなぜか潰されることなく船に穴を開け続けるフナクイムシ。
なぜこんなことができるのかというと、フナクイムシは体から周りの木を固める物質を出しながら進んでいるのです。
つまり、トンネルの穴を開けただけではすぐに塞がってしまうことを防ぐために、穴を掘りつつ、トンネルの壁も同時に作りながら進んでいくのです。
この技術なら必要最低限の穴を開けてトンネルをつくることができます。
最初にブルネイが開発したシールドマシンは長方形だったらしいのですが、今ではより壁を支えられる円形のトンネルが主流です。
さいごに

他にも生物の体の特徴や動きをまねて作られているものはたくさんあります。
地球に生命が誕生してから今まで必死に生き延びるために手に入れてきた生物の知恵は、人間もまだまだたくさん学べることがありますね。
常に疑問を持って色々と調べてるうちに、新たな発見があるかもしれんし、何かの役に立つかもしれん。
知らんけど!