うつ病で現れる意外な症状や対策
こんにちは、しんたろーです!
うつ病を漢字で書けば「鬱病」と書きますが、この鬱という漢字の意味として「広大に広がる森の中でたった一人でいる」という意味を持つらしいです。
今回はそんな「うつ病」の「身体症状」を見ていきましょう。
身体症状には脂っこいものを食べていないのに胃が痛む症状など(心因性の胃の痛み)がある場合や、心臓病を患っていないのに激しい動悸を伴う心因性の心臓病などがあります。
「うつ病は精神疾患だ」と言い切る前にうつ病者が抱える身体症状に目を向けてみましょう。
人によりさまざまな症状が見られるのが身体症状の大きな特徴です。
この部分を知ると「ああ、これは他人事ではない」と感じる事でしょう。
うつ病の身体症状①味覚障害

うつ病者の脳の中では神経伝達物質ドーパミンの受け渡しがスムーズに行われません。
健常者の脳では無数の樹状に広がる神経細胞が瞬時に電気信号が送られ、その電気信号が神経伝達物質に代わります。
お腹が空けば「ご飯が食べたい」、眠たくなれば「ベットで眠りたい」と、そう瞬時に思えるのは脳内の神経細胞の働きがよく、「シナプス」の継ぎ目がしっかりしてるからであると言えます。
樹状に広がる神経細胞はより絡みつくように結われる事で、たくさんの情報を送信できるシステムを構築していきます。
加齢していく事で神経細胞は死滅しますが、うつ病の場合、電気信号で送られてきた情報の脳内伝達物質の伝わり方自体に問題があるのです。
脳内に無数にある継ぎ目(シナプス)自体に問題がある為、うつ病は早期発見が第一なのです。
身体症状の一つである味覚障害。
塩味や甘味など細やかな味の違いが全くという程に分からなくなるという症状があります。
口腔の中で味覚を司るのは「舌」です。
人間の舌には様々な味を区別する「味蕾」と言われる、簡単に言えばセンサーの様の物が無数にあります。
舌は「味覚神経の集合体」と言われ、味覚細胞と脳神経はリンクしています。
また、うつ病になることで食欲減退を引き起こします。
「まるで口に砂を入れてるようだ」という人もいます。
うつ病の身体症状②不眠症

うつ病と綿密な関係にあるのは睡眠です。
睡眠は身体自体を休ませる役割もあり、脳自体を眠らせる役割があります。
不眠症には3種類あります。
①:眠りたいが目がさえて眠りに入れない(入眠障害)
②:睡眠はできるがすぐ目が覚める
③:よく眠るが朝が早い(早期覚醒)
①はうつ病者のほとんどが体験する症状だと思います。
②は眠る時間は短いのが特徴です。
このような形を(中途覚醒)といって、浅い眠りしかできないので朝やお昼などに強い眠気が起こります。
体内時計が狂う事で私生活に大きな支障をきたします。
睡眠導入剤や精神安定剤と言った薬で眠らせる事はできますが、すぐに薬を用いることは避け、様子を見ながら行います。
③は一部のうつ病者に見られるケースです。
知っておきたいうつ病の精神症状
今までご紹介した身体症状に加え、精神症状についてもまとめておきましょう。
うつ病を知るとは「身体症状」と「精神症状」この二つを知る事だと思います。
・仕事での失敗をいつまでも悔やんだり心を滅入らせる(抑うつ状態、自分を責める)
・以前ははまっていた趣味にも関心が持てない(興味の喪失)
・以前に比べ感動したり笑う事が少なくなった(喜びの感情の喪失、無表情になる)
・自分は生きていていいのかと悩む(自己への罪悪感、無価値観が芽生える)
・出来ていた筈の簡単な計算ができない(思考力の低下)
特に注意しておきたいのは「抑うつ状態」「無価値観の芽生え」この2点です。
軽い抑うつ状態は「通院を早くしよう」と言うサインであり、「無価値観の芽生え」は自殺を起こす「希死願望」が芽生えるサインでもあるので早期の通院が完治への近道です。
一番怖いのは、何の知識もないまま「自分は大丈夫」って思ってる人やわ。
