当たり前に使われている科学技術の誕生秘話3選!
こんにちは、しんたろーです!
私やあなたが生きていけるのは科学の進歩のおかげですよね。
ところで今私たちが利用している科学技術、どうやってできたのでしょうか?
気になってしゃーなくなったんでちょいと調べてみました!
ってところから。
・麻酔を初めて試した人は怖くなかったのでしょうか?
・予防接種なんて方法どうやって思いついたのでしょうね?
・ニュートンは本当にリンゴの落下だけで重力のすべてを理解したのでしょうか?
理科はあまり得意じゃない、そんなあなたでも大丈夫ですよ!
私もぜんっぜん得意じゃないので。(笑)
今回お伝えするのは科学の進歩においてとても大切な発見となった出来事に関する話しなので、どちらかというと歴史のような内容です!
1. ワクチンの開発と牛の乳搾りの女

まずはインフルエンザの予防接種でお馴染みのワクチンについての話しです。
ワクチンを開発したのは誰か知っていますか?
私は黄熱病のワクチンを開発した野口英世だと思っていましたが、全くの勘違いでした。(笑)
正解はエドワード・ジェンナーというイギリスの科学者です。
彼は天然痘(てんねんとう)という当時流行していた伝染病のワクチンを作り出しました。
天然痘は死亡率が極めて高く、仮に直ってもひどく醜い顔になってしまうことから、当時人々から恐れられていた病気であり、そして人類が根絶した唯一のウイルスです。
※天然痘を画像検索する場合は、閲覧注意です。
そんなひどい病気を治すためにジェンナーは長い間研究に明け暮れていた・・・と思ったらそうではなかったのです。
ジェンナーは12歳の時から9年間医学を学び、21歳の時にはロンドンで医学の修行、24歳の時に故郷のバークレーで開業医として仕事を始めました。
ここまでの医学学習のなかで、天然痘対策の方法を考え続けていたわけではありませんが、ジェンナーはあることがずっと引っかかっていました。
それは19歳の時、ジェンナーが牛の乳搾りの女に言われたことです。
彼女はこう言いました。
「私は牛痘にかかっているから、天然痘にかかることはない」と。
牛痘(ぎゅうとう)というのは牛の皮膚に疱瘡(ぶつぶつ)ができる牛の伝染病です。
乳搾りの仕事上それにかかってしまうことがあるのですが、どうやら人間にかかってもすぐに治ってしまうようです。
そしてそれが原因で天然痘にもかからなくなる、と・・・
ジェンナーは牛痘の水ぶくれの中にある液体が何らかの方法で人が病気になるのを防ぐのではないかと考えます。
このことが頭から離れないジェンナー、なんと8歳のジェームス・フィリップ君という男の子で実験をすることにします。
どんな気持ちやったんかな?
牛痘の中の液体を注射し2ヶ月後、天然痘ウイルスを注入します。
結果、男の子が天然痘を発症することはありませんでした!
これがワクチン誕生の瞬間といえるでしょう!
その後、予防接種が世間に認められるようになるまでジェンナーは色々と努力しました。
この話しは長くなるので、ここまでにしましょう。
感謝せなね。
2. 重力の発見とリンゴの木

「あーニュートンがリンゴの落下見て重力発見したやつな、知ってるわアホか(笑)」と思ったあなた。
いくら何でもリンゴだけで重力を理解することなんてできるわけないと思いませんか?
ニュートンは農家の子として生まれました。そのときすでに父親は死んでおり、3歳の時に母が再婚、このときから母方の祖母に育てられます。
学校でも勉学に励みますが、特に目立った特技もない普通の生徒であり、14歳の時、再び母と暮らすことになり、ニュートンは母に農業をさせられます。
しかし、ニュートンは数学や科学に興味をもっており、農業には身が入りません。
そこで彼の叔父がニュートンを学業に専念させるよう進言し、ニュートンは勉強ができるようになりました。
大学の頃には数学、物理学でトップレベルの成績と知能を持つようになるまでに成長しました。
そんなニュートンですが、大学3年生のとき疫病の流行により学校が閉鎖になります。
ここでニュートンのすごいとこその1ですが、なんとこのお休み期間に彼は「授業にとらわれず自由に研究できる」と考えるわけです。
さすが頭のいい人は考え方が違いますね。
そしてあのリンゴの落下が起こり、重力に気づくわけです。
彼のたゆまぬ研究精神が、この発見に繋がったんですね。
しかし、それだけでは終わらないのがニュートンのすごいところその2です。
彼は「リンゴは落ちるのに月が落ちてこないのはなぜか」と考えるわけですね。
それらの疑問についてじっくりと考え、ニュートンは重力や力学への理解を深めていったんです。
ニュートンはたまたまリンゴを見て重力に気づいただけのラッキーボーイじゃないんですよ。
努力に努力を重ねて、その努力を紐で括って更に重ねるくらいのことをして、重力を発見したんです。
3. 麻酔の発見と危ないショー

最後は冒頭で少し話した麻酔についてです。
1800年頃にハンフリー・デイビーという科学者が亜酸化窒素という気体を吸い込んで気を失ってしまいます。
このことからデイビーは亜酸化窒素が手術で使えるのではないかと考えるのですが、当時この亜酸化窒素という気体、少量であれば吸うことで気分がおかしくなり、笑いが止まらなくなる「笑気ガス」として若者の間でジョークグッズとなっていました。
ここでもう一人の登場人物、歯医者のホーレス・ウェルズの登場です。
彼は友人と笑気ガスで馬鹿騒ぎするのを見るショーに行き、そこでガスを吸った友人が周りの人とケンカを始めてしまいます。
結果、友人は血だまりができるほどの怪我を負うのですが、自分ではその怪我に全く気づきません。
この奇妙な現象を歯医者として、ウェルズを見逃しませんでした。
麻酔がない時代の抜歯を考えてみてください。
当時抜歯には壮絶な痛みが伴いました。
この痛みをなんとかしたいと考えていたウェルズは、亜酸化窒素を吸い込んでから抜歯を行うことを考え、自らを実験台にして実験を行いました。
結果は成功、自信をもったウェルズは総合病院での公開実験を行います。
ただこのウェルズさん、大勢の有識者の前での実験に緊張し、麻酔が効く前に歯を抜いてしまい、実験は失敗、醜態をさらしてしまいました。
残念ながらここでは正式に麻酔が認められることはありませんでした。
しかし、既に麻酔の存在はいろいろな科学者の間で噂になっているので、多くの人が実験を行い、ついには誰が開発者なんだと言う論争にまで発展していったのでした。
まとめ

「麻酔するとなんで痛くねぇんだ!?」
の疑問から色々と調べてみたら想像以上に面白かったですね。
発明というのは電話や飛行機だけでなく、ワクチンや麻酔の化学的なものもありますし、重力なんていう見えないものでさえ発見が必要なのです。
身の回りで使われている技術は、科学者の努力と、思いがけない発見でできています。
あなたも歯医者や病院に行くときに、これを思い出して先人に感謝してみてはいかがでしょうか?
親知らず抜いた後に麻酔が切れるだけで死ぬほど痛いのに、あれを麻酔なしは無理!
絶命する!
先人には感謝するように!